イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(ほぼ)同じ発音の歌手名が増えた問題

1月27日付ビルボードジャパンソングスチャート、ラジオエアプレイ指標でトップに立ったのはFAITH「Party All Night」。総合では49位とそこまで高くはなく、またポイント源がほぼラジオエアプレイのみという偏りは気になりますが、注目すべき歌手が登場したと言えます。

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FAITHはオフィスオーガスタ所属の5人組バンド。当該事務所がラジオに強いのは秦基博さんやNakamuraEmiさん等でもみられたことゆえ納得なのですが、しかしこのバンド名を耳にした自分は真っ先にこのグループが浮かんだわけです。

YouTubeに公式な形でミュージックビデオがアップされていないため掲載は控えますが、2000年代に活動した女性2人組ユニットがfaith。大文字小文字の差異はあれど、同じ発音であることに間違いありません。

 

そういえば、最近そのような同じ発音の歌手名が登場してきている気がするのです。たとえば、シンガーソングライターのEve。

と、女性グループのEVE。

ちなみに海外ではEveというラッパーもいます。

または女性歌手のAnly。

彼女の場合、発音は"アンリィ"とのことですが、同じく女性歌手のANRI(杏里)を想起する人は少なくないはずです。

他にも事例があるかもしれません。

 

発音がほぼ同じとして取り上げた元の歌手は昔から活動している、もしくは今活動していないとしても最後のリリースから10年程度しか経過していないため、それら歌手から混同を指摘されるのではないかと危惧しますし、ならば最初から紛らわしい名前を付けず改名等すべきではないかと思ったのです。しかし、今回混同しかねない3つの例を紹介する際、元の歌手をYouTubeで検索したところいずれも公式アカウントは存在しない模様であり、またANRIさん以外はサブスクリプションサービスにも見当たりません。となるとこれらサービスにおいては混同を避けることが出来るわけで、ならば似た名前でも付けて問題ないという判断が下された可能性も否定出来ないでしょう。ちなみにX JAPANや[Alexandros]等、バンド名変更した理由が海外との折り合いという方もいらっしゃいますが、日本の場合は名付けの面が緩いのかもしれません。

 

今後もこのような(ほぼ)同じ発音の歌手が出てくるかもしれませんが、ならば似せられた方の歌手がすべきことはその緩さの打開もさることながら、彼らが登場する前に公式YouTubeチャンネル開設やサブスクリプションサービス解禁等デジタルを徹底し、新しい歌手が似た名前で登場しても検索結果で埋もれかねないという意識を持たせることかもしれません。