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ロディ・リッチ7連覇、ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ&ザ・ウィークエンドがトップ10入り…2月29日付米ビルボードソングスチャートをチェック

ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の2月24日月曜に発表された、2月29日付最新ソングスチャート。ロディ・リッチ「The Box」が7連覇を達成、ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ、ザ・ウィークエンドが新たにトップ10入りを果たしました。

ストリーミングは8週目の1位を獲得しながら前週比12%ダウンの5220万となり落ち着いてきた一方、ラジオエアプレイは伸び続け同12%アップとなる5930万を獲得し遂に10位まで上昇(ダウンロードは同3%ダウンの11000で同指標7位)。未だミュージックビデオが登場していない中でのストリーミング5000万超えというのが如何に大きいかは、6週連続で2位となったフューチャー feat. ドレイク「Life Is Good」が2月15日にダベイビー&リル・ベイビーを加えた新たなバージョンを投入し、ストリーミング指標が前週比6%上昇しながらも4200万にとどまったこと(それでも同指標2位に)を考えればよく解ります。

ロディ・リッチ「The Box」は所属するアトランティック・レコードにとって歴代5位タイとなる最長1位記録に。最長記録はブランディ&モニカ「The Boy Is Mine」(1998)の13週。

ですが、今後のミュージックビデオ解禁やリミックス等投入の可能性を踏まえれば、さらなる高みに達する可能性があります。レコード会社も喜びのツイートを発信しています。

ポスト・マローン「Circles」が通算9週目のラジオエアプレイ制覇(前週とほぼ変わらず1億450万を獲得)、前週自己最高位タイに達したデュア・リパ「Don't Start Now」が1ランクアップでトップ5入りを果たし自己最高位を更新した等のトピックもある中で、新たにトップ10入りしたのは2曲。

ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ「Intentions」が9位に浮上。ジャスティンのニューアルバム『Changes』が今週の米ビルボードアルバムチャートで初登場首位を記録したタイミングで、収録曲が上昇した結果と言えます。

「Intentions」はストリーミングが前週比10%アップし2430万を獲得、同指標3位につけました。とはいえ、今週ソングスチャート100位以内に入った8曲中2曲が客演的な立場で参加した作品であることを考えると、初週ユニット数の半数以上をセールスで稼いだ(逆に言えばソングスチャートで最も大きなウェイトを誇るストリーミングがそこまで伸びなかった)『Changes』はソングスチャートに大きな影響を及ぼさなかったと捉えていいのかもしれません。そんな中で「Intentions」は最新チャートの集計期間に合わせてショートバージョンを用意(→こちら。とはいっても曲の尺に沿ったものですが)。このミュージックビデオの投入がトップ10入りに寄与したと言えるでしょう。ジャスティン・ビーバーにとっては通算18曲目、クエイヴォは6曲目(自身が所属するミーゴスのキャリアも加えれば10曲目)のトップ10入りとなります。次週はアルバムの勢いが落ち着くのことでソングスチャートもどうなるか分かりませんが、「Yummy」(今週11位)が2月19日にカントリーデュオ、フロリダ・ジョージア・ラインを迎えた新バージョンを投入しているのが興味深いところ。

今週は集計期間において、デジタル2指標では2日間のみ加算対象となっているため、次週は1週間フルでストリーミングおよびダウンロードがカウントされることに。カントリーはセールスが強いジャンルゆえ、次週再度トップ10入りするか注目です。

10位にはザ・ウィークエンド「Blinding Lights」が初のトップ10入り。

3月20日にニューアルバム『After Hours』をリリースすると先週アナウンスしたザ・ウィークエンド。なるほど、ミュージックビデオ冒頭のあの顔がジャケットに用いられているわけですね。

昨年12月14日付米ビルボードソングスチャートで11位に初登場したこの曲が2ヶ月半を経て遂にトップ10入り。同週には自身の「Heartless」が1位となりましたが、80年代感が色濃く出た「Blinding Lights」が上回りました。こちらもストリーミングは前週比11%アップの1940万を獲得し同指標10位につけ、ザ・ウィークエンド自身通算10曲目のトップ10入りを達成しました。またニューアルバムのタイトル曲は集計期間後半にリリースされ、今週77位に初登場を果たしています。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) ロディ・リッチ「The Box」

2位 (2位) フューチャー feat. ドレイク「Life Is Good」

3位 (3位) ポスト・マローン「Circles」

4位 (5位) トーンズ・アンド・アイ「Dance Monkey」

5位 (6位) デュア・リパ「Don't Start Now」

6位 (7位) アリゾナ・ザーヴァス「Roxanne」

7位 (4位) マルーン5「Memories」

8位 (8位) ルイス・キャパルディ「Someone You Loved」

9位 (11位) ジャスティン・ビーバー feat. クエイヴォ「Intentions」

10位 (12位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

前週10位につけていたビリー・アイリッシュ「Everything I Wanted」は12位に後退した一方、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌、「No Time To Die」が16位に初登場を果たしています。ダウンロード1位もこの曲が獲得。

女性歌手による『007』シリーズ主題歌ではマドンナ「Die Another Day」(2002)およびアデル「Skyfall」(2012)が共に8位を獲得、今回の「No Time To Die」はそれらに次ぐ高位置獲得となりました。

ちなみに前作の主題歌を担当したサム・スミスによる新曲「To Die For」は今週46位に初登場を果たしています。

そして49位にはポップ・スモーク「Dior」が初登場。ソングスチャート100位以内2曲目のエントリーにして自己最高位を更新しました(それまでの最高はトラヴィス・スコットとの「Gatti」による69位。アルバム『JackBoys』(2019)に収録)。この上昇はポップ・スモークの訃報を受けてのもの。

それにしてもラッパーが殺されたりオーバードーズで亡くなるという事態が未だに多いという現状は辛いものがあります。