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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

”タイニー・デスク・コンサート”は日本でも広がっていく? 今月登場した企画群から考える

昨日、弘前駅前の商業施設ヒロロにTSUTAYA BOOKSTOREがオープンしました。

自分も昨日伺いましたが賑わっていました。子ども向けの勉強スペース(的なところ)があることも好い試みだな。一方で、CD販売スペースが見当たらなかったところに時代の流れを感じずにはいられません。

ヒロロの建物は元々ジョッパルという商業施設でしたが、たとえば地下の食料品売場は天井のダクト等がむき出しになっており、”安かろう悪かろう”な時代を象徴する建物という印象がありました。ヒロロになってからそのイメージは薄れましたが、今回のリニューアルに際しエレベーター周りの壁紙もシックにしていたのを見て、ヒロロのリニューアルの本気度を感じた次第です。

 

さて、このリニューアルを象徴するのが、今回のCMにあります。

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(CMはYouTube未公開のため、CM内容紹介の目的でキャプチャを行いました。問題があれば削除いたします。)

今回起用されたのは、長野県伊那市出身のバンド、FAITHによる「Party All Night」。このミュージックビデオがCMに踏襲されています。

「Party All Night」は今年1月にリリースされたメジャーファーストフルアルバム、『Capture it』の冒頭を飾り、ビルボードジャパンソングスチャートを構成する8指標のうちラジオエアプレイでは首位を獲得しています。

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「Party All Night」はアルバムがチャートに初登場を飾る前週(1月20日付)で総合でも最高位となる38位を獲得。ピークがアルバム初登場週ではなかったこと、ラジオエアプレイとTwitterの指標のみでランクインしたというところに課題はありますが、ラジオに長けたオフィスオーガスタ所属ということもプラスに作用しているのかもしれません。そのFAITH「Party All Night」を、曲のリリースから2ヶ月以上経過はしているもののリニューアルCMに起用したヒロロの戦略は、鮮度の高さを訴求する意味では上手く行っているように思うのですがいかがでしょう。

 

さて、FAITHは最近、このような動画をアップしています。

自身の楽曲「Yellow Road」のライブ動画、FAITHのホームページによると”TINY FAITH CONCERT”企画の一環とのこと。

これ、アメリカのラジオ局NPRが行っているタイニー・デスク・コンサートを意識していますよね?

つい最近はコールドプレイも登場。ゴスペル風な「Viva La Vida」の格好良さに浸れます。

FAITHの場合はカメラが1台しかない等、タイニー・デスク・コンサートと大きく異なるのですが、アコースティックを基調とした演奏であることも含め、NPRの企画を意識しているのは間違いないはず。そしてタイニー・デスク・コンサート的な動きはこんなところにも。

昨日放送された『J-WAVEトーキョーギタージャンボリー〜六本木場所』(J-WAVE)は、3月上旬に両国国技館で開催予定だったものの新型コロナウイルスにより中止を余儀なくされたイベントの出演者をラジオ局に招き行われたライブ特番。スタジオのみならずオフィスにもライブスペースが設けられました。周囲のガチャガチャ感がないのはJ-WAVEだからかもしれませんが、ここにもタイニー・デスク・コンサートの息吹がみられたような気がします。

ライブの自粛が続いてしまいかねない状況にあって、このような形でのライブ(配信)は今後増えていくのかもしれません。ならば動画のアーカイブ化、およびチャート面を踏まえればISRC(国際標準レコーディングコード)の付番もお願いしたいところです。