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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

初回視聴率好調&チャートにも好影響を与えた『CDTVライブ!ライブ!』の今後を見届けたい

新型コロナウイルスの影響はあらゆる産業に影響を及ぼしていると言っても過言ではないでしょう。その中のひとつ、テレビ業界からはその状況が如実に伝わってきます。

当初は東京事変等が出演予定だった『CDTVライブ!ライブ!』(TBS 月曜22時)は今日放送分から少なくとも2週連続で内容を変更することに。

個人的には、この番組がVTRをどういう形で使っていくのかが気になります。というのも『CDTVライブ!ライブ!』が今後の音楽番組(の作り方)、そして音楽チャートに大きな影響を与えるかもしれないことを初回放送の”数値”が証明しているため。

 

3月30日に初回4時間スペシャルで幕を開けた『CDTVライブ!ライブ!』は、同週金曜に3時間枠で放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日 通常は金曜21時)を0.2ポイント上回る世帯視聴率9.8%を獲得、個人視聴率に至っては『ミュージックステーション』を0.6%上回る6.5%となり、3月30日から1週間が対象となる集計期間に放送されたすべての音楽番組でトップとなりました(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ・関東地区)。

また番組の影響は同期間を対象とする4月13日付ビルボードジャパンチャートにも如実に表れています。Uruさんは両番組で披露した「あなたがいることで」が最高位となる6位、アルバムチャートでも同曲を収録した『オリオンブルー』が2位となりこちらも最高位を更新。さらにアルバム収録曲で2018年にリリースされた「プロローグ」は『CDTVライブ!ライブ!』のみで歌われ、ダウンロード5位、ストリーミング18位等となり総合ソングスチャートでも18位に返り咲きました。

また『CDTVライブ!ライブ!』でドラマ主題歌の「I LOVE...」と「宿命」を披露したOfficial髭男dismは両曲ともチャートアクションが好調。「I LOVE...」についてはポイント前週比が100%を割りながらも、主題歌となったドラマ終了に伴う勢いの低下が抑えられ(75.4→92.8%)、「宿命」に至ってはポイント前週比が114.1%となり1月6日付以来の110%以上を達成しています。

そしてビルボードジャパンではこれらを踏まえ、最新週の解説記事において下記掲載の総合チャートやダウンロード(→こちら)、ストリーミング(→こちら)のすべてに番組名が影響源として登場していることから、『CDTVライブ!ライブ!』が如何に影響を与えているかがチャートの面からも解るのです。

同じTBSで放送されたドラマ『病室で念仏を唱えないでください』の主題歌、三浦大知「I'm Here」も『CDTVライブ!ライブ!』で披露して以降好調に推移していると言えるかもしれません。ビルボードジャパンソングスチャート、ストリーミング指標のカウント対象となるSpotifyでは、放送翌日の3月31日付でデイリーチャートの順位および再生回数がともに最高を更新し、その後好調に推移しています。

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200位以内には3月2日以降常にランクインしていますが、その再生回数推移をグラフ化すると、『CDTVライブ!ライブ!』でのパフォーマンスが「I'm Here」を一段上のステップに押し上げたことが解ります。

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CDTVライブ!ライブ!』では定点カメラでという通常とは違う演出手法、さらにフルバージョンで「I'm Here」をパフォーマンスし、反響を呼びました。「I'm Here」についてはサブスクやフルバージョンでのミュージックビデオ解禁をCDリリースより遅らせたことがヒットの機運を逃したと以前分析したのですが(三浦大知「I'm Here」のサブスクリプションサービスおよびミュージックビデオ解禁遅らせ施策は成功とは言えなかった(2月16日付)参照)、今回の番組出演を機に総合ソングスチャートでの100位以内復活もあり得るのではと考えます。

他の歌手においても歌手側が望む演出を叶え、フルバージョンを基本とする姿勢がチャートにおいても好印象を与えたと言えるでしょうし、同時に番組は視聴率の面からも成功を収めています。仮にフルバージョンを”曲が長尺では視聴率が落ちる”として好まない局や番組があるとしたら、初回1回のみで断言するのは説得力に欠けるかもしれませんがそれでも、数字そして質の高さ(周囲の評判等は本当に高いものでした)、さらに影響力は評価されて然るべきだと思うのです。

 

ゆえに、新型コロナウイルスを考慮した上での今日放送分からの番組内容の変更は、悔しいと言わざるを得ないというのが正直な感想です。今日の放送内容については、司会を務めるTBS江藤愛アナウンサーが告知しています。

 

VTR素材を使わざるを得ない状況、また過去のVTRということは基本的にフルバージョンではないパフォーマンスと思われるのですが、その限られた条件の中でどれだけ音楽を大事に伝えようとする姿勢をみせてくれるのか、その動向を見守っていきたいと思います。