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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

カラオケ指標集計取り止めによる影響は? 星野源「うちで踊ろう」はトップ10目前…4月20日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点をソングスチャート中心に紹介します。

4月6~12日を集計期間とする4月20日ビルボードジャパンソングスチャート、前週首位のSEVENTEEN「舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)」が6位に後退、Official髭男dism「I LOVE...」が4週ぶり、通算4週目の首位を獲得しました。

新型コロナウイルスの影響を考慮してビルボードジャパンはソングスチャートを構成する8指標のうちカラオケの集計取り止めを実施することについては先週紹介しましたが(ビルボードジャパンソングスチャートのカラオケ指標集計取り止めで、米津玄師の長期エントリー記録が途絶える?(4月11日付)参照)、今回から反映されたことでソングスチャートはしばらくの間7つの指標で構成されることに。さらにCD関連指標群が、実店舗の営業自粛や営業時間短縮等に伴いポイント占有率が大きく下落しているとのこと。これにより、『カラオケに強く、ストリーミングも強い楽曲は、同じ理由でフィジカルが低調のため、大きくランキングを落とさない結果となっている』とビルボードジャパンでは結論付けています(『』内は上記記事より)。

というわけで、前週カラオケ指標でトップ10入りした曲のポイント前週比をみてみると。

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(総合50位未満の曲の総合ポイントは未表示につき、ポイント前週比が計算出来ないことから[?]と記載しています。)

前週カラオケ指標でトップ10入りした曲のうち、唯一今年発表となった「I LOVE...」はポイント前週比が計算可能な曲の中で最も低くなりましたが、シングルCDセールスの前週比が52.9%、ダウンロードが同58.8%となっており、主題歌となったドラマの終了に伴う反動が特に所有指標に表れた形と言えます。この「I LOVE...」と並んでポイント前週比が8割を割り込んだのが米津玄師「Lemon」であり、順位も10ランク以上ダウン。サブスクにて未だに解禁していないことから、やはり記事が述べたように『カラオケに強く、ストリーミングも強い楽曲は、(中略) 大きくランキングを落とさない結果となっている』ことが順位的にも、ポイント面でも証明されたように思います。カラオケ指標集計取り止めを取り上げた際にも書きましたが、やはりサブスク解禁はチャート戦略の意味でも、それ以前にサブスクユーザーのためにも行ったほうが好いのではと思うのです。

 

さて、前週の初登場時にも取り上げましたが(全指標がダウン必至の状況下、星野源「うちで踊ろう」が示す一筋の光…4月13日付ビルボードジャパンソングスチャートをチェック(4月9日付参照)、星野源「うちで踊ろう」が8ランクアップし13位に登場。トップ10入りを狙える位置に上昇しています。

今週はTwitter指標で首位に立ったほか、動画再生およびラジオエアプレイ指標が初加算。YouTubeに動画再生加算条件となるISRC(国際標準レコーディングコード)が付番されたことが要因と言えるでしょう。上記動画のみならず、権利者の許諾を受けて公式音源を使用したUGC(ユーザー生成コンテンツ)も動画再生指標の加算対象となるため、ムーブメントが続き新たな動画が多数登場すれば、動画再生が押し上げられるかもしれません。

「うちで踊ろう」はシングルCD未リリースにつきシングルCDセールスおよびルックアップが未加算。さらにダウンロードおよびサブスク未解禁につき、サブスク再生回数が基となるストリーミングを含む合計4指標がカウントされない状態でどこまでヒットするかに注目。今後はデジタル解禁されダウンロードおよびストリーミング指標が加算されることが鍵になると思っていたのですが、昨日星野源さんはこの曲をフリーダウンロードとして発表しました。この姿勢、「うちで踊ろう」に込めた思いの表れだと感じています。

実はこのタイミングで過去の曲がエントリーを果たしています。

新曲リリースのタイミングで過去曲が浮上することは多いものの、こういう形での過去曲の上昇は面白い動きですね。「うちで踊ろう」のムーブメントは様々なところに好い影響を与えているものと実感します。

 

最後に、今週の米ビルボード、そしてビルボードジャパンのソングスチャートについての解説ポッドキャストをアップしました。最新チャートの解説は毎週木曜午前に更新予定ですので、是非ともよろしくお願いいたします。