face it

チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

『フォートナイト』で開催されるトラヴィス・スコットのライブ、チャート面から注目する理由

音楽業界で今週末大きな話題になりそうなのがこちら。

全世界で1億を超えるユーザーが存在すると言われるゲーム、『フォートナイト』については公式ページをご参照ください。

その中でバーチャルライブを行うのがあのトラヴィス・スコットなのです。

ラヴィス・スコットは「Sicko Mode」(2018 ノンクレジットながらドレイクが参加。ミュージックビデオには記載有)と「Highest In The Room」(2019)の2曲が米ビルボードソングスチャートを制し、「Sicko Mode」を収録したアルバム『Astroworld』(2018)が2年連続で米ビルボードアルバムチャート年間トップ10入り。さらに主催するレーベルのコンピレーションアルバム『Jackboys』(2019)もアルバムチャートを制しており、今最も注目される歌手のバーチャルライブ参戦に心躍る方は多いはず。

しかも今回のイベント名"Astronomical"は、トラヴィス・スコットの地元ヒュートンにかつて存在した遊園地をインスパイア源とし、その遊園地再開を願う意味で作られたアルバム『Astroworld』に由来するのは自明。昨年ヒューストン市長から遊園地再オープンの確約を得ていますが(トラヴィス・スコット、遊園地再建の願い叶う | MTV Japan(2019年2月18日付)参照)、そのトラヴィスの夢が『フォートナイト』の中でいち早く叶うと言っても過言ではないかもしれません。

 

このブログで『フォートナイト』のバーチャルライブに注目するのは、チャートにおいてもバーチャルライブが実績を挙げているため。昨年2月にこのゲームの中でライブを行ったマシュメロは、披露した曲が大きく順位を伸ばしているのです。

バーチャルライブ内で披露した、バスティルをフィーチャーした「Happier」(2018)は2019年2月16日付米ビルボードソングスチャートで前週から6ランクアップし2位につけ、マシュメロそしてバスティル共に自己最高位を更新しました。チャートを構成する3つの指標のうち、最もピークに達するのが遅いラジオエアプレイでも下降に入った時期にバーチャルライブが行われたことで、カンフル剤の役割を果たしたと言えます。同日付の米ビルボードソングスチャートは下記リンク先をご参照ください。

この動きはアメリカにとどまらず、日本でも似た現象が起きています。2019年2月18日付のビルボードジャパンソングスチャートでは「Alone」(2016)が39位、「Happier」が44位と2曲が総合100位以内に登場。特に動画再生指標で急伸しています。

ゆえに、トラヴィス・スコットについても似た現象が起きると思うのですが、今回のバーチャルライブでトラヴィスの新曲初公開がアナウンスされているため、既発曲以上に新曲が、特に米ビルボードソングスチャートにおいて上位に初登場することが予想されます。

5回に渡って行われるバーチャルライブ、その初回はアメリカで今週木曜(日本時間の翌金曜8時)開始され、そこから【バーチャルライブで新曲解禁→米で金曜にダウンロードおよびサブスク解禁(ミュージックビデオ公開も?)→バーチャルライブの映像が公式に公開】という流れを予想します。所有・接触の両面から支持を集めるだろうのみならず、マシュメロの実績を踏まえればラジオ局でもこのイベントを無視出来ないとして紹介するでしょうから、ソングスチャートにおいて最も立ち上がりが遅いラジオエアプレイ指標でも好調なスタートを切るかもしれず、そうなれば初登場1位という事態もあり得ると思うのです。トラヴィス・スコットは、主宰レーベルのコンピレーションアルバム『Jackboys』を来月1日にフィジカル化するとのことで、そちらのセールスにも期待がかかります。バーチャルライブ、そしてチャートに注目しましょう。