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青森県在住。毎週日曜日17時から、FMアップルウェーブ発の番組の一員として参加。音楽・ラジオ好きによる"日々の音"やメディアの話

アリアナ&ジャスティンが初登場首位、不正操作を訴えるシックスナインが破れた要因は? 5月23日付米ビルボードソングスチャートをチェック

ビルボードのソングスチャートをチェック。現地時間の5月18日月曜に発表された5月23日付最新ソングスチャート、アリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」が初登場で首位を獲得しました。

ダウンロードは108000を記録し同指標を制覇。これはダウンロード指標(米ビルボードの記事では"Digital Songs"と記載)にカセットテープ、シングルCDおよびレコードというフィジカルも含まれており、歌手のホームページでそれらフィジカルを購入するとダウンロードも可能になるという施策が功を奏したため。この指標で10万を超えるのは、昨年5月11日付でテイラー・スウィフト feat. ブレンドン・ユーリー「Me!」が193000を獲得して以来となります。ストリーミングは2810万を獲得し同指標4位に初登場、そしてラジオエアプレイは2630万で同指標33位に(ラジオエアプレイは他の2指標より集計期間が3日後ろにずれるため、前週は解禁後3日分が集計期間となり同指標43位)。

史上38曲目となる初登場での首位を獲得した「Stuck With U」。セールス、そして再生回数による収益がコロナ禍における募金に回る(詳細はこちら)という今回のシングルで、アリアナ・グランデは3曲目、そしてジャスティン・ビーバーは6曲目となる首位を獲得。また初登場での首位獲得は両者共に3曲目となり、マライア・キャリーおよびドレイクと並ぶ最多タイをマークしました。

デュエット作品での首位獲得はこの1年強で、レディー・ガガブラッドリー・クーパー「Shallow」(2019年3月9日付)、ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「Señorita」(2019年8月31日付)に続く3曲目に。それ以前はエド・シーラン「Perfect」にビヨンセが共演したバージョンが2年半前に首位となり、さらに遡ると2000年代はアリシア・キーズが関わる2曲が首位に立ったのみであり、今の時代はデュエット曲が注目を集めていることが解ります。

 

ニッキー・ミナージュを客演に迎えたバージョンが合算され前週初の首位を獲得したドージャ・キャット「Say So」は2位に後退。「Stuck With U」同様にフィジカル施策を行った反動でダウンロードは前週比57%ダウンの29000に(同指標2位)。ストリーミングも同14%ダウンの2620万(同指標5位)となった一方、ラジオエアプレイは同6%アップの1億70万を獲得し同指標2位をキープ、遂に1億の大台に達しました。

シックスナイン「Gooba」が3位に初登場。ストリーミングは5530万を獲得して同指標初の首位に。2020年のチャートにおいてクリスマスソング以外で5000万超えを達成したのはロディ・リッチ「The Box」、ドレイク「Toosie Slide」に次ぐ3曲目となり、如何に注目されているかが解ります。

ただし、このシックスナイン(もしくはテカシとも呼ばれていますが)は"米ビルボードが不正操作を行ったせいで「Gooba」が首位に立てない"とSNS上でクレームをつけていました。その点については昨日お伝えしています。

たしかに今週チャートを制した「Stuck With U」はフィジカルセールスの影響が大きく反映されていますが、実はダウンロードで24000を獲得し同指標3位となった「Gooba」も、集計期間最終日にシングルCDをリリースし同じ施策を採り始めているわけで、それを最初からきちんとやっていたならば…とは思います。そしてそれ以上に問題なのはラジオエアプレイであり、同指標50位以内に入らないどころか172000しか叩き出せていません。

これは強く私見と前置きした上で書くならば、彼の複数の犯罪や塀の外に出ても無礼を繰り返すことへのラジオ局のボイコットと見られてもおかしくないでしょう。ラジオ局への賛否はあるでしょうが、彼の素行不良が大きく影を落としたと言えるでしょうし、仮に今週首位を獲得出来たとしても翌週はデジタルの急落をラジオエアプレイが補完できず総合での急落が必至だったゆえ(それこそ先述した「Say So」のような動きとなるわけで)、今週3位に入れただけでも凄いことだとは思います。

なお、トップ3に2曲が初登場を果たしたのは2015年11月14日付以来4年半ぶり。この時はアデル「Hello」が首位に、ジャスティン・ビーバー「Sorry」が2位に登場しました。

 

今週もラジオエアプレイを制したザ・ウィークエンド「Blinding Lights」は4位に後退。ラジオエアプレイは前週とほぼ変わらず1億1460万となっており、ラジオエアプレイがピークに達しつつあるとみていいでしょう。前週ビヨンセの客演版が1週間フルで加算され、さらにフィジカル施策も功を奏して2位に達したミーガン・ジー・スタリオン「Savage」は5位にダウン。しかしラジオエアプレイは前週比21%アップの6170万となり、同指標での勢いが止まりません。

 

最新のトップ10はこちら。

 
 
 
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[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (初登場) アリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」

2位 (1位) ドージャ・キャット feat. ニッキー・ミナージュ「Say So」

3位 (初登場) シックスナイン「Gooba」

4位 (3位) ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」

5位 (2位) ミーガン・ジー・スタリオン feat. ビヨンセ「Savage」

6位 (4位) ドレイク「Toosie Slide」

7位 (5位) ロディ・リッチ「The Box」

8位 (9位) ダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」

9位 (6位) デュア・リパ「Don't Start Now」

10位 (8位) ポスト・マローン「Circles」

次週はケイティ・ペリーの新曲「Daisies」が登場予定ですが、Spotifyデイリーチャートではリリース日の43位を機にダウンしておりトップ10入りは厳しいでしょう。他方そのSpotifyを現在制しているのがダベイビー feat. ロディ・リッチ「Rockstar」。今週米ビルボードでも最高位を更新したこともあり、次週以降要注目と言えます。