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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

米ビルボードソングスチャートの上昇に貢献するフィジカル施策はドーピング? 今思うことを記す

最新の米ビルボードソングスチャートにおいてはアリアナ・グランデジャスティン・ビーバー「Stuck With U」が初登場で制しましたが、同週3位に「Gooba」を送り込んだシックスナインから不正疑惑を抱かれ、アリアナやジャスティンさらに米ビルボードが反論するという異例の週となったことは、今週月~水曜のブログエントリーにて記載した通りです。ダウンロード指標に含まれるフィジカルセールスに対するシックスナインからの不正買収疑惑は晴れたものと認識しています。

 

さて、これは意地悪な見方かもしれないという前提で書くのですが、アリアナ・グランデそしてジャスティン・ビーバーの両名にとって、「Stuck With U」で首位に"復帰"するまで、チャートアクションが振るわない時期がありました。とはいえその期間は非常に短いのですが。

たとえばアリアナ・グランデはヴィクトリア・モネイとの「Monopoly」が69位にとどまり、映画『チャーリーズ・エンジェル (2019年版)』の主題歌としてマイリー・サイラスラナ・デル・レイと共に披露した「Don't Call Me Angel」が13位とトップ10入りを逃しています。ソーシャル・ハウスとの「Boyfriend」は8位に入ったものの、その翌週には19位に急落していることからヒットとは言い難く、アルバム『Thank U, Next』(2019)から表題曲および「7 Rings」を首位に送り込んだ後、半年あまりソングスチャートで低迷と呼ばれてもおかしくない時期を迎えてしまったのです。これらはアリアナのアルバムには未収録ですが客演名義ではありません。

一方のジャスティン・ビーバーも同様で、今年アルバム『Changes』をリリースしましたが先行曲の「Yummy」は2位どまり、ミーゴスのクエイヴォを招いた「Intentions」はロングヒットの傾向が見られるものの現在の最高位は8位。2015年にリリースしたアルバム『Purpose』から「What Do You Mean?」「Sorry」そして「Love Yourself」を立て続けに首位に送り込んだときの勢いは少なからず薄れてしまったように思います。

今回共演した「Stuck With U」がチャリティという性質上所有指標が高まったということもあり、首位初登場週の数値は高いものとなりました。フィジカルセールスも含むダウンロードは108000で1年ぶりの10万超えを達成。勿論この数値自体は素晴らしいことですが、しかし「Stuck With U」は次週10位以内すらキープ出来ないのではという見方があるのです(たとえばこのような予想も)。フィジカル施策のドーピング的危うさについては、ブログ【チャート・マニア・ラボ】のトコトコさんが指摘されています(ブログはこちら)。トコトコさんのツイートを勝手ながら引用させていただきます(問題があれば削除いたします)。

「Stuck With U」はアリアナ・グランデジャスティン・ビーバーにとってブランクを経ての首位獲得曲となったわけですが、この曲が真のヒットと言えるかは来週以降の状況を見極めて判断しないといけません。急落したとしても、ラジオエアプレイやストリーミングという接触指標群(受動的か能動的かで接触の仕方は大きく変わりますが)で長く愛される曲のほうがロングヒットとなり年間チャートでも上位に進出する傾向があるためです。チャートが全てではないにせよ、フィジカル施策に頼らない上位進出を行わないと長期的な人気の確立や維持も難しくなるのではという気がします。

 

そのアリアナ・グランデレディー・ガガが今週リリースするニューアルバム『Chromatica』からの先行曲「Rain On Me」に参加しています。5月22日にリリースされたこの曲を調べると。

こちらのリンク先を辿ると公式ショップにつながり、「Rain On Me」のフィジカル施策を確認出来ます。

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一方で「Rain On Me」はストリーミングでも好調な動きを見せています。

初登場週に大きな勢いが生まれるにせよ、フィジカル施策はそれが薄れたときの総合ソングスチャートでの急落を招きやすいわけです。ゆえにこの曲については6月1週目の米ビルボードソングスチャート初登場時に注目するのみならず(ただしラジオエアプレイがあまりにも好調ならば、3日分のエアプレイだけで今週発表分のチャートに初登場する可能性も)、その翌週以降もチェックして真のヒットかを見極めないといけないでしょう。

 

 

フィジカル施策を採る歌手はまだ多くはありませんが、その施策はなんだか日本のやり方を踏襲しているなと思うのは自分だけでしょうか。そしてそれにより首位を獲得したとしても急落したならば真のヒットとは言い難く、真の意味でのカムバックとは言えないのではないでしょうか。この施策自体は間違ってはいないながらも正しいとも思えなくなった自分は、こんなことを考えるようになっています。