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Mrs. GREEN APPLE、ミュージックビデオを発表当初からフルバージョンで公開したことを嬉しく思う

Mrs. GREEN APPLEの新曲、「アボイドノート」がベストアルバムに先駆けて公開されましたが、そのミュージックビデオを観て喜んだのは自分だけではないはず。

「アボイドノート」、最初からフルバージョンでアップされているのです。

 

Mrs. GREEN APPLEのミュージックビデオにおいてはショートバージョン(短尺版)問題というものが発生していました。ミュージックビデオを短尺版のみで発表する歌手も少なくありませんが、Mrs. GREEN APPLEについては【レコード会社の公式YouTubeチャンネルで短尺版が公開→シングルCDリリース→リリースから少し経った後、歌手の公式YouTubeチャンネルでフルバージョンが公開】というスケジュールが採られてきていました。おそらくはCDを売りたいというレコード会社の狙いがあっただろうものの…ということは以前このブログで記載しました。

この施策は昨年のアルバム『Attitude』から先行配信されたアニメ主題歌「インフェルノ」でも見られ、配信直後の動画再生指標が鈍いゆえに総合チャートの順位を押し上げることが出来ませんでした。

一方で、昨日のブログエントリーでは、”愛される動画”がヒットするという流れが生まれていることを書きました。フルバージョンで動画が用意されていない曲でもTikTokでヒットすればYouTubeに公式オーディオがフルバージョンでアップされるという流れも生まれており、フルバージョンの投入は今のヒットの前提条件と言えるのです。

そんなこともあって、冒頭で紹介した「アボイドノート」のミュージックビデオフルバージョンはこれまでの彼らの、特にレコード会社の姿勢の転換であると考えると嬉しくなるのです。

 

Mrs. GREEN APPLEは7月8日にリリースされる初のベストアルバム『5』から、「PRESENT (Japanese ver.)」を今月8日に配信。この曲には先んじてアルバム未収録の英語版も発表されましたが、いずれもフルバージョンにてミュージックビデオが公開されていました。

「PRESENT」そして「アボイドノート」で、Mrs. GREEN APPLEの動画対策の変化が実感出来ました。サブスクの再生回数に基づくストリーミング指標で安定した成績を収める彼らだけに、動画再生指標もヒットすればさらなる上昇が見込めるはず。なにより、新曲がショートバージョンでなくなったことによる信頼度の上昇は、彼らへの心理的な障壁をなくすのに十分ではないでしょうか。

 

なお、ミュージックビデオにおける自分の考えはMrs.GREEN APPLE「ロマンチシズム」がトップ10ヒットに至れなったことから考える、日本におけるミュージックビデオの位置付け問題(2019年4月21日付)の最後のほうで触れていますのでご参照ください。