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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

6月8日付ビルボードジャパンソングスチャートは”愛される動画”発ヒット曲の勢いに陰り? 一方の米ビルボードは次週”Black Lives Matter”が反映されるか

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を、ソングスチャート中心に紹介します。今回は米ソングスチャートの次週予測についても記載します。

 

5月25~31日を集計期間とする6月8日付ビルボードジャパンソングスチャート。YOASOBI「夜に駆ける」が2週連続で首位を獲得しました。

これまで大きくポイントを伸ばし続けてきた「夜に駆ける」の今週におけるポイント前週比は100.8%。前週160.4%を記録した時に比べると勢いは明らかに鈍化しています。また2位に浮上した瑛人「香水」は同104.2%で増加はしているものの大きく上昇したとは言い難く、前週カテゴライズした”愛される動画”発のヒット曲の多くは今週足踏み状態と言えるかもしれません。ちなみにこれら動画発のヒットの中で、今週新たにトップ10入りを果たしたyama「春を告げる」はポイント前週比125.5%と勢いがあり、さらなるブレイクを果たすか注目です。

 

”愛される動画”という括りについては先日記載したブログエントリーをご参照ください。

上記でも触れましたが、今週金曜の『あさイチ』(NHK総合 月-金曜8時15分)でYOASOBIが、『ミュージックステーション』でDISH//北村匠海さんやShutaSueyoshiさん、瑛人さん等が出演するため、動画発のヒットにさらなる注目が集まりそうです。シングルCD未リリースの楽曲がさらなるステップアップを図るにはメディア出演が必要ではないかと考えるゆえ、金曜以降の動向に注目したいと思います。

 

そのDISH//ですが、「猫」の新たなバージョンが一発録りのYouTubeチャンネル、THE FIRST TAKEの自宅録音版”THE HOME TAKE ver.”として昨日公開されています。

元々3年前にシングルCDのカップリングに収録されたあいみょんさんによる提供曲が注目を集めたのはTHE FIRST TAKEへの出演がきっかけ。そこで披露されたバージョン(THE FIRST TAKE ver.)が音源化され、ビルボードジャパンソングスチャートでは5週連続でトップ40内をキープしています。

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今回のバージョンは冒頭のウィンドチャイムの挿入で判るように、THE FIRST TAKE ver.とは異なります。

次週のチャートでTHE HOME TAKE ver.がTHE FIRST TAKE ver.に合算されるということはありませんが、この動画を機にTHE FIRST TAKE ver.が、『ミュージックステーション』出演も相俟ってさらに注目を集めることでしょう。ひとつ気掛かりなのは、THE HOME TAKE ver.の登場を踏まえれば尚の事、『ミュージックステーション』においてはリモートセッションの形でもいいのでDISH//として出演は出来なかったのか、ということを書き記しておきます。

 

 

さて、今朝新たなポッドキャストをアップしました。

一昨日紹介した米ビルボードソングスチャートの次週予測について簡単に取り上げたのですが、そこれも触れたように、黒人が差別され殺害された事件に対する”Black Lives Matter”の抗議活動を踏まえ、音楽業界が”Black Out Tuesday”を実施した結果が反映されるかもしれません。

Spotifyではこのようなプロテストソング等をまとめたプレイリストをアップ。

そして6月2日付米Spotifyデイリーチャートでは。

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アメリカの現状を強烈なミュージックビデオと共に提示したチャイルディッシュ・ガンビーノ「This Is America」(2018)が2位へ浮上。尤もこの曲はこの2日前に143位に再登場し97位を経ての2位到達ですが急上昇であることは事実。さらにケンドリック・ラマー「Alright」(2015)が11位、ジェームス・ブラウン「Say It Loud - I'm Black And I'm Proud」(1968)が65位等、プレイリスト収録曲が再登場もしくは初登場を果たしてます。

今回の抗議活動とそのきっかけとなった事件、さらにこれまでの歴史やエンターテイナーの行動については様々な記事で確認可能です。代表的なものとして、ライターで翻訳家の池城美菜子さんによる記事を紹介します。

”Black Out Tuesday”についてはSNSが黒く染まる。広がる「Black Out Tuesday」とは? 黒人差別に抗議、米音楽業界で大規模なストライキ実施へ | ハフポスト(6月2日付)が解りやすいかもしれません。

 

アメリカの人々は、社会を良くするためにどうするかを自発的に考え、動く方が多い印象があります。次週の米ビルボードソングスチャートに「This Is America」等が再度ランクインを果たしたならば尚の事、差別への抗議活動が高まるのではないでしょうか。チャートの動向を注視するとともに、アメリカに蔓延る差別が解消されることを心から願います。