イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽業界の問題

この一週間で見えてきた問題の解決が、日本のエンタテインメント業界の転換点となるだろうことについて

一昨日、Aぇ!groupのデビューがアナウンスされました。 ファーストシングル「《A》BEGINNING」が5月15日にCDでリリースされることがアナウンスされていますが、一方でデジタル(ダウンロード、サブスク)でのリリースについては触れられていません(レコード会…

"日本人の洋楽離れ"をどう改善させるか…ストリーミングにおける提案を記す

一昨日付のエントリーでは、arne代表の松島功さんによるポストを踏まえてこのようなエントリーを掲載し、昨日付ではその改善提案のひとつとしてラジオ業界に向けた内容を記しました。 今回は、ストリーミングに関する改善提案を記します。

"日本人の洋楽離れ"をどう改善させるか…ラジオ業界に対する提案を記す

昨日付のエントリーでは、arne代表の松島功さんによるポストを踏まえてこのようなエントリーを掲載しました。 日本では昨年度において洋楽(K-POPを除く)が強くなく、最高位を記録したのが2017年リリースのエド・シーラン「Shape Of You」だったことを踏まえ…

"日本人の洋楽離れ"は本当か…アリアナ・グランデの新曲を機に現状を把握する

最新1月24日公開分(集計期間:1月15~21日)のビルボードジャパンソングチャートでは、アリアナ・グランデ「Yes, And?」が35位に初登場。今回はこの「Yes, And?」の動向から、日本における洋楽(K-POPを除く)の現状、いわゆる"日本人の洋楽離れ"について考えま…

日本レコード大賞は変わらず…自省がみられない音楽賞の問題点と、音楽業界への願いを記す

日本レコード大賞が昨日開催され、Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」が大賞を受賞しました。 Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」が、「第65回 輝く! 日本 #レコード大賞」にて、日本レコード大賞を受賞いたしました。⁡楽曲に出会ってくださった皆さま、本当に…

ビルボード・ミュージック・アワードにおけるK-POP部門の新設と、その新設への非難に対する私見

今週は米ビルボードによる2023年度年間チャートが発表されました。このブログでは11月22日水曜に米ソングチャートを中心とした米の動向を、23日木曜にはグローバルチャートの動向を、それぞれ紹介しています。 そして、この年間チャートと同一の集計期間を対…

国内盤シングルCDもリリースの一方でストリーミングは…日本の洋楽における現状を今一度考える

このブログでは一昨日、ザ・ビートルズ「Now And Then」のチャート動向についてお伝えしました。 この「Now And Then」、日本では次週のチャートで上昇する可能性を持ち合わせています。この曲にフィジカルセールス指標が加算されるためです。 なお今回はビ…

NHKの音楽専門YouTubeチャンネルがパフォーマンス映像のフルバージョン公開を続けることについて

昨日のブログへのアクセス数が大幅に伸びたことに驚きましたが、Mrs.GREEN APPLEの『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下”紅白”と表記)への出演内定が報じられたことが背景にある模様です。 Mrs. GREEN APPLE 初の紅白内定 今夏サブスク席巻、ドーム公演も高評…

『第74回NHK紅白歌合戦』での出場歌手内定記事をまとめる (随時更新)

(※追記(10月22日5時47分):Mrs.GREEN APPLEの内定記事を追加しました。) (※追記(11月5日6時21分):anoさんの内定記事、および補足を追加しました。) (※追記(11月9日9時23分):SEVENTEENの内定記事を追加しました。) (※追記(11月10日5時42分):趣里さんおよび…

XGのアルバムチャート制覇、Mr.Childrenの解禁スケジュールから考える、デジタルの重要性と日本の問題

最新10月4日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、XG『NEW DNA』が初登場で首位を獲得しています。実はこの作品、フィジカルセールス指標3位ながらダウンロード指標がトップとなり、総合で逆転した形です。 【ビルボード】XG『NEW DNA』総合アル…

レンタルCDショップの動向から感じる、CDを巡る環境や媒体に対する私見 (2023年9月版)

CDレンタルやセルに関するブログエントリーは以前から何度か記載していますが、今回はこれまで用いていたタイトルを一部変更しています。『レンタルCDショップの動向から感じた、CDを巡る環境や媒体に抱く不安について』→『レンタルCDショップの動向から感じ…

ビルボードジャパンとオリコンの違いを、「アイドル」の動向およびダイヤモンド・オンラインのコラムから捉える

このブログではYOASOBI「アイドル」のリリース以降、ビルボードジャパンソングチャートとオリコン合算シングルランキングという複合指標から成るふたつのチャート(ランキング)における「アイドル」の動向を追いかけ、どちらがより社会的ヒットの鑑であるかを…

女性アイドル/ダンスボーカルグループのチャート傾向について、トップアーティストチャートのCHART insightから掴む

最新8月23日公開分ビルボードジャパンソングチャートはYOASOBI「アイドル」が19連覇を達成していますが、次週はともすれば首位の座が変わるかもしれません。

目黒蓮は"Snow Man"と記載も佐野勇斗の"M!LK"所属表記は1割未満...『トリリオンゲーム』ドラマ化記事から考えること

漫画『トリリオンゲーム』が映像化され、7月クールのTBS金曜ドラマ枠で放送されます。Snow Manの目黒蓮さんとM!LKの佐野勇斗さんがタッグを組むことも含め、先週アナウンスされました。 $┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄$ #目黒蓮 (#SnowMan) ╳ #佐野勇斗 7月スタート 金…

坂本龍一の訃報は音楽チャートにどう影響したか、そしてそこから見えてくることとは

坂本龍一さんの訃報に伴い、過去作や最新作が音楽チャートで上昇。最新4月12日公開分(集計期間:4月3~9日)のビルボードジャパンアルバムチャートでは、最新作『12』が3位に再浮上しています。

日本でもっと様々な音楽が聴かれるために、プレイリストの活用と知ってもらうことが重要だと提案する

日本のサブスクは新陳代謝がないという声をこの1週間とりわけ強く耳にしています。ただこの表現はひとつ訂正する必要があるかもしれません。海外ではヒット曲が入れ替わりやすいのみならず昔の曲も一定の条件の下で上昇する傾向にあるためで、上位曲の入れ替…

レンタルCDショップの動向から感じた、CDを巡る環境や媒体に抱く不安について (2月版)

このテーマでは1月に記したばかりでしたが、気になることが増えたため今月も記載します。1月版については下記ブログエントリーをご参照ください。

関ジャム【プロが選ぶ年間マイベスト10曲】を踏まえ、この企画こそ特番化すべきと考える3つの理由

1月22日および29日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日)にて、【プロが選ぶ年間マイベスト10曲】という企画が行われていました。選者はレギュラーと言えるいしわたり淳治さん、蔦谷好位置さんに加え、今回は佐藤千亜妃さんが参加。順位および選…

レンタルCDショップの動向から感じた、CDを巡る環境や媒体に抱く不安について

年末年始の休み期間中にレンタルCDショップを回ってみましたが、CDを巡る環境が悪化している、そして今後さらに悪化するのではと感じずにはいられませんでした。

新曲リリースやイベント開催の過去曲への影響を見極める…Official髭男dism、藤井風そしてAdoの場合

ビルボードジャパンはソングスチャートにて、週間50位までの獲得ポイントを可視化。それにより前週および当週共に50位以内にランクインした曲については、ポイントの前週比が判明します。 特段大きなイベントがない限りソングスチャートのポイントは微減する…

米津玄師やDISH//の記録報道、そのタイムラグに違和感…音楽メディアの迅速な対応を求める

今週月曜夜、米津玄師「KICK BACK」がSpotifyのグローバルデイリーチャートでトップ50入りを果たしたことが音楽メディアから発信されました。当初はこの発信を歓迎したものの、同種の記事が登場する度に違和感を覚え、高まっていった自分がいます。 米津玄師…

【ビルボードジャパン最新動向】最新ヒットの理由をビルボードが提示している件、そして動画再生指標”欠損”への私見

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 9月26日~10月2日を集計期間とした最新10月5日公開分(10月10日付)ビルボードジャパンソングスチャートは、Ado「新時代」が2週連続、通算6週目の首位を獲得しました。 【ビルボー…

ベテランのアルバムが最新チャートで特筆すべき動き…その内容とは、そしてデジタルについて思うこと

9月7日公開分(9月12日付)ビルボードジャパンアルバムチャートでは、ベテランの作品に特筆すべき動きが。吉田拓郎さんのラストアルバム、そして山下達郎さんのオリジナルアルバムについて、その動向をみていきます。

フィジカルセールスや音楽チャートについてのコラムに対する違和感の正体…書き手や読み手に大事なこととは

個人的には揶揄表現を用いること、まして"オワコン"などという言葉を平気で使う方には強い疑問を抱きます。ゆえに中村正人さんが発した悔しさには理解できる部分が多くあります。 中村さんは、「ボードゲーム仕様CDジャケットという世界初発明特殊パッケージ…

最新チャートにおけるAdoの強さ、アルバム編…『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』とB'z『Highway X』の勝敗を分けたものとは

8月17日公開分(8月22日付)ビルボードジャパン各種チャートにおける、Adoさんによる『ONE PIECE FILM RED』関連曲の強さについて。昨日はソングスチャートの動向を紹介しました。 今回はアルバムチャートでの強さを紹介します。

ビヨンセ、6年ぶりのアルバム『Renaissance』がリリース…しかし海外と日本との反応の差を痛感する

一昨日、およそ6年ぶりとなるビヨンセのオリジナルアルバム『Renaissance』がリリースされました。 米歌手や、最近ではK-Popアクトの新曲は日本時間の金曜13時(サマータイム以外は14時)、つまり米の解禁時間に合わせてリリースされることが多いのですが、ビ…

(追記あり) 復活した男闘呼組の音源は手に入りにくい状況…デジタルを充実していたならばチャートインもあり得たのでは

(※追記(2023年3月26日6時17分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるツイートを貼付する形に切り…

デジタル解禁すれば『SOFTLY』の首位、「LOVE'S ON FIRE」トップ10入りはあり得た…山下達郎のデジタル未解禁への私見

最新の6月29日公開分(7月4日付)ビルボードジャパンアルバムチャートでは、山下達郎『SOFTLY』が初登場で2位を獲得。リード曲「LOVE'S ON FIRE」は14位に大きく順位を上げました。 【ビルボード】Stray Kids『CIRCUS』が総合アルバム首位 山下達郎/二宮和也…

マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」が訴えられたのは”同名”だから…強引な訴訟の背景を読み、私見を記す

ほぼ間違いなく訴えが退けられるだろうとは思いながらも、引っ掛かることなので採り上げておきます。 マライア・キャリーの大ヒット曲、「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が、リリースからおよそ30年を経て訴えられました。…

チャリティ曲にも表れた桑田佳祐特有のチャートアクションとは…ダウンロードとストリーミングの乖離も考える

桑田佳祐さんが同級生の佐野元春さん、世良公則さん、Charさんそして野口五郎さんを迎えて制作したチャリティ企画の配信シングル、「時代遅れのRock'n'Roll Band」が6月1日公開分(6月6日付 集計間:5月23~29日)ビルボードジャパンソングスチャートで9位に初…