イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

歌唱法によって雪の重さが変わる、ふたつの「粉雪」

毎週日曜夕方、弘前市コミュニティFMFMアップルウェーブで『わがままWAVE It's Cool!』のスタッフを務めております。毎週一つの音楽テーマに沿って選曲する当番組ですが、今日のテーマは【いろんな"ユキ"】。現在開催中の弘前城雪燈籠まつりにちなんでの特集ですが、降るほうの"雪"にこだわらず、歌手名にも"ユキ(ゆき・雪など)"が使われるものをお送りする予定です。

 

で、真っ先に浮かぶだろう曲は昨年社会現象になった"アナ雪"関連。松たか子さんによる「Let It Go~ありのままで~」はDAMJOYSOUND共に昨年のカラオケランキングの年間1位にランクイン。社会現象を踏まえればチャート制覇は自然なことかもしれません。

で、そのランキングで双方共に20位にランクインしたのが、レミオロメン「粉雪」。根強い支持を集めていますし、季節感の強いこの曲が年間チャート上位に来るということは、冬の時期には特に歌われることが多そう。そういえば下記のミュージックビデオ、カラオケでも使われていますね。

絶唱…とまではいかなくても藤巻さんの熱唱はサラサラ感低めな気がします。粉雪よりは地吹雪、ブリザード的な?(というと失礼に当たるかもしれませんが)。

 

ですので、より"粉雪感"に溢れる曲を…ということで、日之内エミさんによるカバーを紹介。ボーカルには(サラサラではなく)やや湿り気もあるかもしれませんが、それが歌詞の世界により深みと説得力を与えているかのようです。

 

 

カバーする際、そのアプローチ方法は"原曲に忠実に再現する"ものと、"自己流に解釈し、アレンジなどガラリと変える"ものの大きく分けて二通りあると思うのですが、日之内エミさんのカバーは比較的に前者でしょう。より美しくそして儚く、歌を紡いでいます。カバーの"オリジナル超え"は、原曲が有名ならばそれだけ至難の業だと言えますが、個人的には"粉雪感"の強さも相俟って、日之内エミさん版をより強く支持しています。