イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ミッシー・エリオット、スーパーボウルの”瞬間風速”が週間チャートにも反映される

”ウェルカムバック、ミッシー!”…そんな声が挙がった先日のスーパーボウルケイティ・ペリーによるハーフタイムショーの中盤、突如として登場したラッパー、ミッシー・エリオットの登場に驚いた方は多いはず。出演直後にはSNSなどで大きな話題となり、披露した3曲(「Get Ur Freak On」~「Work It」~「Lose Control (Missy Elliott feat. Ciara & Fatman Scoop名義)」)全てがiTunesのソングチャートで一時的にトップ10入りを果たしています。詳細については下記を参照のこと。現段階で、リンク先にスーパーボウルの動画が掲載されています。

ミッシー・エリオット、スーパーボウル効果でシングルが再ヒット | bmr (2015年2月3日付)

「Get Ur Freak On」はイントロの日本語が無機質なのも含めて格好良いんですよね。

 

 

この勢いを受けて、今週木曜に発表されたビルボードの最新チャートにも大きな動きが。下記は最新の週間チャートのもの。

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Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart 2月21日付において

・35位「Work It」

・40位「Get Ur Freak On」

※「Lose Control」は100位以内にランクインせず

Top 200 Albums | Billboard 2月21日付において

・38位『Under Construction』(「Work It」収録)

・40位『Miss E... So Addictive』(「Get Ur Freak On」収録)

・66位『The Cookbook』(「Lose Control」収録)

スーパーボウルでの”瞬間風速”が週間チャートにも影響。これは凄いことです。

 

尤もアルバムチャートに関しては、『アルバム収録曲のストリーミング再生数1500回がアルバム1枚のセールスに換算され、アルバム収録曲のデジタル・セールス10曲ぶんが、アルバム1枚のセールスに換算される』という昨年末からのポリシー変更(『』内は米ビルボード、アルバム総合チャートをリニューアル ストリーミング再生数なども反映へ | bmrより)もあって、必ずしもアルバム全体が聴かれたとは限りません。とはいえ、配信セールスの急上昇がきちんとチャートに反映されるのはそのチャートが時代の鑑になっている証拠だと言えますし、スーパーボウルを見て即座に購入(聴取)出来るという利便性は配信の、CDとは異なる利点だと思いますね。

(ちなみに、ミッシーが今回披露した3曲いずれも収録したベストアルバム『Respect M.E.』(2006)がビルボードアルバムチャートでランクインしていないので不思議に思い調べてみると、ベストアルバムはアメリカでは同年発売されず、発売の翌年になって家電量販店チェーンのベストバイ限定でリリースされたとのこと(Wikipediaより)。アメリカのiTunes Storeで”Respect M.E.”と検索しても、たしかにベストアルバムは出てきませんでした)

 

さてミッシー、盟友ティンバランドと共に今月スタジオ入りした写真を公開しています。

今月のレコーディングとあらばリリースは年内? 現段階で、オリジナルアルバムは10年近く発売されていませんが、復帰までもうすぐと言ってもいいのかもしれません。彼女の復活を待ちわびる機運は間違いなく高まっていますから、首を長くして待ちましょう。