イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

”安部礼司”の刈谷勇役、杉崎真宏さんの新番組がradikoプレミアムで聴取不可能という事態

ラジオを愛聴する者にとって、春と秋の改編期がどうなるか…この時期は気になってしょうがありません。好きな番組が(人気だというにも関わらず)終了や短縮化してしまうこともあり、せめて愛聴する番組はそうなってくれるなという願いを込めて改編情報をチェックしています。

 

ラジオ業界の改編情報は、以前ならば月をまたぐ(3月→4月、9月→10月)ギリギリのタイミングじゃないと分からなかったもので、最終回の一週前に”実は来週をもって…”という、リスナーからすれば何の心の準備もしてないうちに不意を突かれることが多々ありました。しかしながら今回の改編では、福山雅治さんが『オールナイトニッポンサタデースペシャ魂のラジオ』(ニッポン放送)を終了することを昨年12月前半の段階で発表するなど、(さすがに福山さんについては前倒し過ぎる感も否めませんが) 少なくとも在京局では遅くとも3月前半までに…という動きが主流になりつつあるようです。

(ただしJ-WAVEなどはギリギリまで公開せず、タイムテーブルの配布とともにほぼ一斉解禁という形。リスナーからすれば焦りはしますが、局側がその体制を徹底しているならばアリかもしれません)

 

その在京局の動きがみえてきているため、逆に言えば、地方局においては同時ネット分を含む改編情報が未だに見えてこないことにやきもきさせられるのです。在京局と歩調を合わせてほしいとは必ずしも思わないのですが、それにしてもギリギリ過ぎやしないかと。青森県でいえば、RABラジオ、エフエム青森双方とも未だ改編後のタイムテーブルは見えていません。

 

そんな思いを抱きながら情報を探していると、Twitterの2015春ラジオ改編情報アカウント(@radio_kaihen)に寄せられた情報がありました。『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』(TOKYO FM/JFN 毎週日曜17時)の刈谷勇役でもある杉崎真宏さんが平日帯を担当することに。私が住む青森県でもOAされるとのことで、改編後の嬉しいニュースの一つとなりました。

なんと!!!!

私、杉崎真宏

4月1日から…

ラジオの帯番組の生放送の…

パーソナリティーが決まりました~♪♪♪♪♪♪♪

番組タイトル『HappyHourParty!』

毎週、月曜日から木曜日 16時~16時45分の生放送!!!

FM青森FM山形FM福井FM岐阜FM岡山

重大発表~♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪|(杉)式株式会社 ~杉崎真宏オフィシャルブログ~ (3月22日付) より

『Happy Hour Party!』はJFN系5局ネット。現在放送中の平日午後帯『face』の16時台が短縮(Twitterの番組公式アカウントでは3月25日に発表。番組内でのアナウンスを経ての”訂正”と思われますが、上記ブログ発表から日数が経過しており、解禁日のすり合わせがなかったのではないかと勝手ながら推測しています)、ならびにJFN系列の改編日が月曜日からではなく月初日であるということがこれで判明しました。

刈谷勇役の杉崎さんの声には個人的に好感を抱いているので新番組自体は嬉しく、また『安部礼司』は非常に人気が高い番組ゆえ同番組のファンが『Happy Hour Party!』を聴きたいと思うのではないかと思うのです。ところが、杉崎真宏さんの新番組をネットする5局全て、radikoプレミアム不参加(それ以前にradiko自体不参加)であるという事実を知り、驚きました(ある方のツイートで知りました。勝手ながらツイートにリンクさせていただきます)。radikoおよびradikoプレミアムの参加/不参加局一覧はradiko.jpの下部にある配信エリア、ならびにradiko - Wikipedia内、”配信実施放送局と対象地域”および”不参加局”をご参照ください。

 

radiko不参加の理由は分かりかねます。ともすればradiko加入の段階で結構な金額の設備投資が必要となったり、radiko運営側からradikoプレミアム加入者数のノルマを課せられるのでは?と勝手ながら推測しています(それによってradikoへの参加が見合わないとして見送るのではないか、と。これらはあくまでも私見です)。ただ、たとえば青森県ではRABラジオがradikoを開始した際、テレビ兼営局という立場を利用してテレビCMやローカル情報番組で”radiko”の名前を何度も打ち出していることによってradiko知名度は上昇していると思っています(他県でも、テレビ兼営局がradikoを導入した際にテレビCMを流すのではないでしょうか。ちなみに青森県では、『土曜ワラッター!』のパーソナリティ、橋本康成さんが番組内で扮するキャラクターを活かしてCMを制作しておりそのインパクトは絶大です)。そういった影響を受けてradikoの名が刷り込まれ、プレミアムの存在も知った方が、”杉崎さんの番組をradikoプレミアムで聴こう”としたところで、全局未加入だから聴けない…というのは杉崎さんならびに『安部礼司』ファンにとってフラストレーションが溜まるのではないかと思うのですが。

 

そういえば昨日、『デイリーフライヤー』(JFN系 平日13時~)の番組ラストにて、ラジオをインターネットでも聴いてほしいとして井門宗之さんがその聴取方法を紹介していたものの、紹介していたのはLISMO WAVE(全国のFM52局が聴取可能)とドコデモFM(全国のFM39局が聴取可能)だけでした。おそらくはこれらふたつのサービスよりも、先述したようなCM投入や、有料サービス会員が今年15万人を超えた(5周年迎える「radiko」、有料サービス利用者が15万人突破 ネットで新たなファン獲得、好循環も (1/2) - ITmedia ニュース(1月23日付)より) radikoのほうが有名だと思うのですが。昨日のアナウンスはradiko不参加局を考慮してのことだったのかもしれませんが、そうだとしてあまりに不自然でありリスナーに対して不親切ではないかと。

 

昨日の放送を聴いて生まれた、穿った見方を敢えて書くならば、JFN加盟局はradikoへの参加に消極的であり、またJFN自体も他サービスに重きを置くあまり加盟局のradiko参加を快しとしないのかなと。予算面の都合もあるかもしれませんが、ラジオファンからすれば機会損失ではないかと思うんですよね。先の記事で、『radikoの岩井淳社長は「全101局の民放ラジオ局をすべてカバーするのが当面の目標」と掲げる』とあり、それを阻む理由が仮に不参加局側の都合(そしてその親の都合)に因るものだとしたならば、テレビにはないエリアフリー化を進めるラジオの、新規聴取者の獲得等の可能性を潰えさせかねないという意味において非常に残念です。自身の都合ではなく、リスナーがどうすれば喜ぶかを第一義として考え、行動していただきたいと切に願います。

 

ちなみに自分が住む地域は青森県内の中でも山間部でFM・AM共に電波の入りが悪い地域です。ゆえに、radikoでRABラジオを、らじる★らじるNHKを(ただし東京など一部の放送局に限られますが)、インターネットサイマルラジオでエフエムアップルウェーブを聴けるようになったことは非常にありがたいこと。そういった地域の事情も踏まえていただきたいものです。