イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

国内盤未発売のフィフス・ハーモニー、シングルが米チャート上昇中

昨日更新された米ビルボードシングルチャート【THE HOT 100】、5月16日付最新チャートにてフィフス・ハーモニー(Fifth Harmony)がキッド・インク(Kid Ink)を客演に迎えた「Worth It」が前週の32位からジャンプアップ、21位に上昇しています。

サビ前のBメロの展開が、Aメロやサビとあまりにも異なりすぎていて当初は戸惑いすらあったのですが、聴き慣れると結構癖になるものですね。

 

「Worth It」は2月に発売されたファーストアルバム『Reflection』に収録。実はこのアルバムに収められた、タイガ(Tyga)が参加した「Like Mariah」という楽曲が、復活が待たれるマライア・キャリー(Mariah Carey)の全米1位曲「Always Be My Baby」(1996 前年リリースのアルバム『Daydream』よりシングルカット)を上手くそして可愛らしく用いていて、周囲のR&Bファンが注目していたんですよね。フル試聴はbmrにて可能です。

[new song] Fifth Harmony ft. Tyga – Like Mariah | bmr

 

フィフス・ハーモニーは人気オーディション番組、『X Factor USA』第2シーズン参加者にて結成された5人組。「Worth It」のパフォーマンス(YouTubeにていくつか視聴可能)を観て思ったのですが、特に身長などのスタイル面がバラバラでパッと見統一感は?と感じたものの、努力してひとつにまとめ上げようとする姿が見えて好感が持てるというか。アルバムにメーガン・トレイナーが参加しているという点も、スタイルは関係ないという側面に説得力?をもたらしているのかもですね(うまく表現出来ずもどかしいのですが)。

 

ちなみに「Worth It」は彼女たちにとって二曲目の全米トップ40ヒット。先述したメーガン・トレイナーがソングライトに参加した「Sledgehammer」が最高40位だったことを踏まえれば、「Worth It」が現段階において彼女たちの代表曲になったと言っても過言ではないでしょう。「Worth It」の流れを受けてか、アルバム『Reflection』も上昇気流に乗り、米ビルボード総合アルバムチャート【Billboard 200】(5月16日付)では前週の45位から34位にランクアップしています。

実はアルバム『Reflection』は未だ国内盤が発売されていないのですが、「Worth It」のヒットによりアルバムセールスが押し上げられれば、オーディション出身という物語性(画になりやすさ)も相俟って夏頃に国内盤が出るのでは?と睨んでいます。ちなみに日本での取扱はソニーで、既にアーティストページは存在。逆に言えば、オーディション出身、キャラ立ち…などの分かりやすい点が複数存在するとしても現在の日本ではなかなか国内盤化されにくいのか…とも。そうだとすれば、その慎重過ぎる姿勢はちょっと残念に思うのですが。