イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

シュガーソングとビターステップの効果的な"ひと山"

UNISON SQUARE GARDENシュガーソングとビターステップ」が好調です。ビルボードジャパンHot100では、先週発表された6月15日付(最新)チャートで3位をキープ。CDセールス指標が加算されてからは5位→1位→3位と推移し、同日発売のAKB48「僕たちは戦わない」を抑えて(セールス加算後2週目に)1位を獲得したこともあり、インパクトは非常に強いものとなっています。

5月15日に公開されたミュージックビデオは再生数300万を突破。しかしながらビルボードジャパンHot100の指標のひとつであるYouTubeの【国内においての動画再生回数】ではランクインしていません(6月15日付け CHART insight | Billboard JAPANより)。おそらくは、動画がフルバージョンで公開されている曲でなければランクインの対象にならないということでしょうか。

(実は、数百万もの再生数を誇る安室奈美恵「Golden Touch」も最新チャートにおいて、総合および動画再生指標共にランクインしていないことから、【国内においての動画再生回数】の具体的な決まり事を現在確認中です。安室奈美恵さんの件に関しては問い合わせの段階です。)

 

歌詞はコチラで確認出来ますが、サビ後半のメロディの展開がいい意味でクセになります。"(夜に)なる I feel 上々 連鎖になってリフレクト"でサビをもうひと山築くことで、歌の盛り上がり、また歌った後の爽快感も倍増しているような気がするのです。

 

この展開から想起したのが、アニメ『けいおん!』第2期主題歌に用いられたこの曲でした。

放課後ティータイムGO! GO! MANIAC」(2010 → iTunes Store)

メロディラインやコードなどではなく、サビ最後のひと山構築が似ているなあと。とはいえ、決して似ていることを悪い意味で指摘しているのではありません。「シュガーソングとビターステップ」もアニメ(『血界戦線』エンディングテーマ)に用いられていることを踏まえれば、これらの"ひと山"はアニメにより相応しい、耳を惹くために効果的な展開なのかもしれません。それを分かった上で曲作りに活かしたのだとしたら、彼らはなんて策士なんだろうと思うのです。