イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

90年代R&Bミュージシャンの変わらなさに驚く

童顔氏の偉業。

 

25年前のこの時期について触れたあるつぶやきに驚かされました。

ホイットニー・ヒューストン、3枚目のアルバムからの先行トラックにしてアルバムタイトル曲が全米チャートを制覇。もう25年前のことなんですね。

プロデュースはLA・リードとベイビーフェイス。アルバムの国内盤ボーナストラックだった「Takin' A Chance」がSANYOのCMソングだったこともあって、個人的にこの頃から彼女に注目していたことを思い出しました。

 

童顔氏(=ベイビーフェイス)はこの前後からプロデュース業でヒットを連発し、ホイットニーをはじめキャリン・ホワイト、ボーイズ・Ⅱ・メン、TLCといったR&Bアクトからマドンナ、マライア・キャリーエリック・クラプトン、最近ではアリアナ・グランデ等ポップ寄りの歌い手まで幅広く手掛けています。また昨年はトニ・ブラクストンとの共演作をリリースし、遂に今週久々のソロでのオリジナルアルバムを発表します。

その彼の偉業を讃えるべく、先月開催されたソウル・トレイン・アワードにおいて童顔氏に"Legacy Award"が授与され、氏もバックバンドで(そして最後はメインアクトとして)参加した記念のトリビュートライブが開催。この様子はbmrでも紹介されていますが([new song] Babyface – Exceptional | bmrより)、個人的に驚いたのが39歳(収録時は38歳か)となったテヴィン・キャンベルの瑞々しさ! 自動再生仕様につき、先述したbmrのリンク先に動画のリンク先が掲載されていますのでそちらをご参照ください。

 

R&B歌手のフェイス・エヴァンスがテヴィンの新作に参加する、との報道があり(フェイス・エヴァンス、4年ぶり新作は10月に テヴィン・キャンベル新作にも関与 | bmr(2014年8月22日付)より)、復活したということは知っていたものの、広くアメリカ中にオンエアされた音楽賞、しかも童顔氏の偉業を称えるパフォーマンスのオープニングに据えられるとは。そして17歳のリリース時とその鮮やかさが変わっていないとは…本当に驚きました。

 

クインシー・ジョーンズのお墨付きで1991年にデビューしたテヴィンが二作目となる『I'm Ready』(1993)の中心人物として選んだのは童顔氏。そのアルバムからは5曲がシングルカットされていますが、そのうち「Can We Talk」「I'm Ready」そして「Always In My Heart」の3曲が童顔氏関与作。その「Always In My Heart」以降、R&Bシングルチャートでのトップ10入りはなく、シングルも1999年以降切られていませんでしたが、そんな中での大舞台だったわけです。

これはもしかしたら、童顔氏が今週発売のアルバムで(氏がプロデュースした)アフター7の新曲を収録した(ベイビーフェイス、新譜の全容判明(11月23日付)参照)というのと同様、氏がテヴィンを招くことでテヴィンのお膳立てをしているのではないかと。そしてテヴィンの黄金期よ再びとして童顔氏が次のアルバムで関わってくるのではと勝手ながら想起していますし、そうなることを期待しています。