イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

J-WAVE来年春の改編情報と個人的な疑問

年末進行慌ただしい中、早くも来年春の改編情報が。

J-WAVEは2016年4月改編で、25歳未満の主に学生を中心とした若手次世代リスナー「U25世代」の獲得に重点的に取り組む「U25プロジェクト」をスタートする。その核となる新しいワイドプログラムを、平日の夜帯午後10~11時30分に編成する。

月曜から木曜は4人の次世代カリスマがナビゲーターを担当し、金曜はバンド、ダンスなどにチャレンジする「U25世代」をプレイヤー目線で応援するプログラムを立ち上げる。

J-WAVE、4月改編で「U25世代」狙う - 映画.com(12月14日付)より

平日の午後10時(22時)台は、現在『HELLO WORLD』が放送中(月-木曜はDJ TAROさん、金曜はハリー杉山さんが担当)。首都圏のラジオ業界では番組終了のおよそ3ヶ月前にスタッフサイドに終了の告知がある、と以前どこかで聞いたことがあるのですが、今回はスタッフどころか広く一般に知れ渡ることに。そしてこの知れ渡ってしまった自体について、DJ TAROさん自らツイートしていますね。

DJ TAROさんがJ-WAVEに残ってくれることを願うばかりですが果たして。

 

ちなみにこれはあくまで私見と前置きして書きますが、最近のJ-WAVEラジオDJ(ナビゲーター)の質が下がっていると感じています。自分がJ-WAVEにハマった頃の平日の流れは、ジョン・カビラクリス智子南美布金子奈緒秀島史香→『JAM THE WORLD』→クリス・ペプラー→DJ TARO(以上敬称略)…と記憶しています。軽快でもしっかりとした喋り、曲への造詣の深さ、イントロ乗せ等の高い技術力…等で、聴き手が不快に思うことがほとんどないDJ陣であり、局の人選の巧さがそのまま局のイメージアップにつながっているようにみえました。自分は関東を離れることでしばらくは物理的に聴くことが出来なくなりましたが、radikoプレミアム加入後もJ-WAVEを好んで選択する機会が減ったのは、現在のDJ陣の技術力に疑問を抱いている部分があることは否めません。尤も現在のDJ陣こそ多くのリスナーに好まれているのだとすれば、それは自分のセンスの世間との乖離であり自分に否?があるわけで、だとすればDJ陣や彼らを選んだ上層部を否定するのはナンセンスだとは思うのですが。

 

ただ、個人的にどうしても主張したいことがひとつあり、穿った見方を承知で記載します。先の記事はこう続いています。

また同世代の聴取率が高い平日の朝帯午前6~9時のワイドプログラム「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(月~木)にも新しいベルト企画を編成することを、このほど六本木アカデミーヒルズで行った「メディアプレゼンテーション」で発表。司会は、同番組でナビゲーターを務める俳優・別所哲也が務めた。

J-WAVE、4月改編で「U25世代」狙う - 映画.com(12月14日付)より

来年春の改編の司会を別所さんが務めたということは、別所さんは続投ということでよろしいのでしょうか。だとすれば、その決定には非常に違和感を覚えるのです。

たしかにDJ陣の中では非常に知名度の高い方です。それもそのはず、元来は俳優として活躍している方ですから、世間が”俳優がDJもこなすんだ!”と思ってもらえたら、一度は聴いてみたいと思う方は少なくないでしょうし、局側も聴取率拡大を狙っての起用だったのでしょう。しかし、何度か聴いているのですが、別所さんには自分が過去のJ-WAVEのDJ陣で好いと思った点がことごとく欠けており、更には滑舌が良くないために彼が発する英語が巧いとは思えないのです。先月、別所さんが担当し、トヨタレクサスがスポンサーを務めたホリデースペシャルがあったのですが、番組冒頭のタイトルコールが上手く聴き取れませんでした。こちらの耳の問題とも言われかねませんが、タイトルがはっきりしないというのはとりわけスポンサーに対して致命的な損害ではないでしょうか。その別所さんを2006年秋以降およそ10年使い続けているのは、正直言って理解に苦しみます。

 

自分が以前Twitterアカウントを持っていた際、ラジオ好きの方とつながっていたのですが、彼らが口をそろえて言っていたのは”平日朝帯でいい番組がない”ということでした。自分は今、彼らと交流がないのでその後相応しい番組が見つかったかは判りかねますが、少なくとも彼らの中に、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』でショーンKさんが代打を担当した際に喜ぶ人が多かったのは事実でした。ならばショーンKさんクラスの人選を局側がすべきではないかと思うのです。夜帯を離れることになるDJ TAROさんを起用するという手も有りかもしれません。とにかく局側には再考を求めたいものです。