現地時間の7日、アメリカで行われたゴスペル大会で日本人が優勝したという吉報が入ってきました。
マクドナルド・ゴスペルフェストは米東海岸最大級のゴスペルイベントで、今年はヨランダ・アダムスやドニー・マクラーキン、ヘゼカイア・ウォーカー等ゴスペル界を代表する錚々たるメンバーがパフォーマンスも行っているのですが、"おむすびシスターズ"は同フェストで開催される大会においてグループ部門で優勝を果たしました。
自分はその報を『GO!GO!らじ丸』(RABラジオ 月-金曜11時55分)の9日放送分、ニュースコーナーで知りました。おむすびシスターズのメンバーのひとり、大山実音さんは青森山田高校出身で高校時代に部活の関連でラジオ出演したことがあったそうで、その縁もあってか後に局側がコンタクトに成功、なんと同日の番組内で大山さんと電話をつないでいました。放送時の現地時間は深夜1時台だったそうですが嫌な感じをまったく見せず話していた大山さんの姿勢は実に素晴らしかったです(し、月曜パーソナリティの夏目浩光さんの機動力、コンタクト取りたいという思いつきをすぐ行動に移す実行力には唸らされます)。
大山さんは披露した黒人霊歌、「Ride On, King Jesus」について、黒人への敬意を込めて歌ったとインタビューで話していました。決勝でのパフォーマンスを観ると、技術力以上に、文字通り全身全霊を捧げた姿勢がダイレクトに伝わってきます。その魂の歌声が、とりわけ彼女たちの第一声の力強さが観客を鷲掴みにしたのは間違いないでしょう。
主旋律を担当したTiAさんの優勝報告でも『魂を込めて歌いきった』という文言があり、まさにゴスペルは魂の歌であることを再認識させられました。
心からの祝福を。本当におめでとうございます。
最後に。
これは報道する側への苦言なのですが、今回の優勝報道において、おむすびシスターズが披露した曲の名前がどのメディアでも触れられていないのはなぜでしょうか。今回の優勝でゴスペルへの、そして曲への興味を抱く方が出てくるかもしれないのに、その興味の根を枯れさせかねない行為だと思い、非常に残念です。曲のテーマ、もしくは曲名だけでも載せてくれたなら印象はがらりと違っていました。
米クワイア、ウィルミントン・チェスター・マス・クワイアのライブ録音音源を掲載させていただきますので、記事を読んで興味を持った方の一助になれば幸いです。