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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ジャスティン・ティンバーレイク、サントラ曲が全米初登場1位獲得

ビルボードシングルチャートを定点観測。

 

日本時間の火曜早朝に発表された5月28日付最新チャート、ジャスティン・ティンバーレイク「Can't Stop The Feeling!」が前週首位に立ったばかりのドレイクを蹴落とし、初登場で1位を獲得しました(初登場首位はゼイン「Pillowtalk」以来、通算26曲目)。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

Justin Timberlake Debuts at No. 1 on Hot 100 With 'Can't Stop the Feeling!' | Billboard

ジャスティンにとっては「SexyBack」、「My Love」(feat. T.I.)、「What Goes Around…Comes Around」およびティンバランドへの客演における「Give It To Me」(Timbaland featuring Nelly Furtado and Timberlake)以来5曲目、9年1ヶ月ぶりの首位到達です。これまでの4曲はいずれもティンバランドがプロデュースした、いかにもティンバらしい(時にダウナーな)作品群でしたが、今作は打って変わってポップさが際立つナンバー。それもそのはず、同曲をジャスティンと共にソングライトおよびプロデュースしたのは、記事で”ポップ・タイタン”と称されるマックス・マーティンなのですから。またプロデュースにはさらにシェルバックも参加しています。

「Can't...」はドリームワークス発のアニメーション映画『Trolls』サウンドトラック(9月23日リリース予定)からの第1弾シングル。ジャスティン自身がサントラのエグゼクティヴ・プロデューサーに就任しており、今回の首位獲得はサントラにとって大きな宣伝効果となりそう。下記bmrの記事にサントラ、そしてジャスティン自身の新作について記載されていますので是非参照してください。

「Can't…」は今年最大となる379,000ダウンロードを記録。またラジオエアプレイでは登場2週目にして(前週の27位から)9位に躍進。2週目でのトップ10到達はあのアデル「Hello」、男性歌手ではマイケル・ジャクソン「You Rock My World」以来なのですからその凄さがわかろうというものです。

今回、ジャスティンと共に曲を手掛けたマックス・マーティンは、ジャスティンが在籍していたイン・シンクの全米1位曲「It's Gonna Be Me」で曲を書いており、二人は旧知の仲なのかもしれません。マックスにとっては今回の首位獲得でソングライターとして22曲目、プロデューサーとしては20曲目となり、いずれもビートルズ関連(ソングライターとしてはポール・マッカトニー(32曲)およびジョン・レノン(26曲)、プロデューサーとしてはジョージ・マーティン(23曲))に次ぐ記録。またマックス・マーティンと組むことの多いシェルバックにとっては今作が10曲目となる首位獲得で、未だ31歳での二桁到達には驚かされます。

 

記録の面でいえば、リアーナ「Needed Me」が10位に上昇し29曲目のトップ10入りとなったことで、遂にマイケル・ジャクソンの記録に並びました(ちなみに28曲目となったカルヴィン・ハリスとの「This Is What You Came For」は今週15位に陥落)。客演名義も対象になるため、ビートルズ(34曲)そしてマドンナ(38曲)の上位2強を抜くのは時間の問題でしょう。

 

それにしても今週はジャスティン人気を見せつけられたチャート動向でした。今回ビルボードでは速報を生配信していたのですが(下記ツイートを参照)、今回のように大きな動きがあるときに間違いなく生配信があると思っていいでしょうね。