イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

”99.9”といえばケイトラナダ

春クールの連続ドラマで唯一、平均視聴率が15%超え(17.15%)を果たした『99.9 - 刑事専門弁護士 -』(TBS系)。その視聴率面での圧倒的な強さから、続編を望む声が生まれるのは自然なことかもしれません。

視聴率獲得は社にとって嬉しいこと、と『たまむすび』(TBSラジオ 月-金曜13時)のパーソナリティで同局アナウンサーの安東弘樹さんが語っていましたが、内容面では同じ局で同じクールの『重版出来!』がより優れていたと思う自分にとっては違和感を覚えた次第。とはいえ、もしかしたら『99.9…』は『重版出来!』に登場するキャラクターにおける(安田顕演じる)安井さんのようなもので、結果的に売れるものを作り社に確実な利益をもたらす...それに則った作品だったのかなとふと。

 

さて、”99.9”といえば、の話。実はこの春クールの最中に、ケイトラナダというミュージシャンが『99.9%』というアルバムをリリースしました。これが実に素晴らしいと各所で評判となっているのです。自分はたしかタワーレコードの配信番組で、アンダーソン・パークをフィーチャーした「Glowed Up」を知り、出したらハズレ無しのアンダーソン・パークを迎えるとあっては買わねばと思い購入して以来、少しずつハマってきています。

ケイトラナダのアルバム『99.9%』についてはbmrに記事が。

そしてこのアルバムについて、tofubeatsとSKY-HIが考察。非常に読み応えありますのでお勧めです。

 

アンダーソン・パーク経由で知ったという自分の見方はちょっとひねくれているのかもしれませんが、とはいえケイトラナダ同様にアンダーソン・パークを客演に迎えたドモ・ジェネシス「Dapper」の素晴らしさを目の前にしたら、”アンダーソン・パーク印に間違いはない”と理解出来ると思います。

実はこのドモ・ジェネシス、「Dapper」を収録したアルバム『Genesis』が今週国内盤としてリリースされました。マックスウェル『blackSUMMERS'night』の国内盤発売およびキャンペーン開催に合わせてのリリースであるとはいえ、日本のレコード会社がこのようなちょっとニッチかもしれない作品を国内盤化することには嬉しさを覚えます。となると、ドモ・ジェネシス→アンダーソン・パークときて次はケイトラナダにも注目が集まるかもしれませんし、むしろ集まっていただきたいもの。そして99.9といえばドラマよりもケイトラナダ”という人が増えてほしいなと思ったりもしています。