イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

今月発売、イギリス版『Now 94』 トラックリスト公開

イギリス版『Now』の最新作が今月後半に発売されます。前作から4ヶ月ぶりとなる今作のトラックリストがようやく発表されたので、チャート情報等と共に紹介。

7/22発売『Now That's What I Call Music! 94』(UK版) トラックリスト

(順位は全英(UK)、全米(US)とも総合チャートのもの。7/9夜の段階でのWikipediaを参照。曲名のリンク先はYouTube)

<disc-1>

01. Calvin Harris feat. Rihanna「This Is What You Came For」(UK2位・US5位)

02. Justin Timberlake「Can't Stop The Feeling!」(UK2位・US1位)

03. Kungs vs. Cookin' on 3 Burners「This Girl」(UK2位)

04. Sia feat. Sean Paul「Cheap Thrills」(UK2位・US6位)

05. Fifth Harmony feat. Ty Dolla $ign「Work From Home」(UK2位・US4位)

06. DNCE「Cake By The Ocean」(UK4位・US9位)

07. Clean Bandit feat. Louisa Johnson「Tears」(UK5位)

08. Little Mix feat. Sean Paul「Hair」(UK11位)

09. The Chainsmokers feat. Daya「Don't Let Me Down」(UK7位・US3位)

10. Justin Bieber「Company」(UK25位・US53位)

11. Calum Scott「Dancing On My Own」(UK10位)

12. P!nk「Just Like Fire」(UK19位・US10位)

13. Ariana Grande「Dangerous Woman」(UK17位・US8位)

14. Nick Jonas feat. Tove Lo「Close」(UK25位・US14位)

15. Meghan Trainor「NO」(UK11位・US3位)

16. Shawn Mendes「Treat You Better」(UK20位・US34位)

17. Years & Years feat. Tove Lo「Desire」(UK27位)

18. Sigma feat. Take That「Cry」(UK21位)

19. Bastille「Good Grief」(UK25位)

20. Viola Beach「Boys That Sing」(UK50位)

21. Coldplay「Up&Up」(UK71位)

<disc-2>

01.gnash feat. Olivia O'Brien「i hate u, i love u」(UK7位・US54位)

02. Drake「Hotline Bling」(UK3位・US2位)

03. Galantis「No Money」(UK4位)

04. DJ Snake feat. Bipolar Sunshine「Middle」(UK10位・US20位)

05. Desiigner「Panda」(UK7位・US1位)

06. Kent Jones「Don't Mind」(UK12位・US8位)

07. Cheat Codes x Kris Kross Amsterdam「Sex」(UK9位)

08. Sigala feat. Imani Williams & DJ Fresh「Say You Do」(UK5位)

09. Blonde & Craig David「Nothing Like This」(UK15位)

10. Charlie Puth feat. Selena Gomez「We Don't Talk Anymore」(UK49位・US49位)

11. Ariana Grande「Into You」(UK14位・US44位)

12. David Guetta feat. Zara Larsson「This One's For You」(UK16位)

13. Jonas Blue feat. JP Cooper「Perfect Strangers」(UK16位)

14. Dua Lipa「Hotter Than Hell」(UK15位)

15. Kygo feat. Kodaline「Raging」(UK42位)

16. Selena Gomez「Kill Em With Kindness」(UK57位・US39位)

17. will.i.am feat. Pia Mia「Boys & Girls」(UK21位)

18. Reggie 'N' Bollie「New Girl」(UK26位)

19. Tinie Tempah feat. Wizkid「Mamacita」(UK48位)

20. Craig David「One More Time」(UK30位)

21. Sigala feat. John Newman & Nile Rodgers「Give Me Your Love」(UK9位)

 

面白いことに、今作収録曲には全英1位獲得作品がないのです。前作がリリースされた3月以降にUKチャートを制した曲を調べてみると。

2月20日付~3月19日付(5週) Lukas Graham「7 Years」(『Now 93』収録)

3月26日付~4月16日付(4週) Mike Posner「I Took A Pill In Ibiza」(Now 93』収録)

4月23日付~現在(13週連続) Drake feat. Wizkid & Kyla「One Dance」

UK Official Singles Chart Top 100より

つまりは「One Dance」が長期政権を獲っているため、なんですね。同曲は今回未収録ですがその代わりに同じドレイクによる(ミュージックビデオでのダンスが印象的な)「Hotline Bling」は収められているので、ドレイクはオムニバスに対して決して非協力的ということではないと考えます。逆に今作でもアデルは収録されず、おそらくはストリーミング同様コンピレーション収録も拒否したであろうその姿勢は個人的に納得出来るものではありません。

 

さて、ディスク1の最後の2曲について。 実はヴィオラ・ビーチ(イギリスでは”ヴァイオラ”と発音する模様)のメンバー全員およびマネージャーが今年のバレンタインデー前日、交通事故で亡くなっています。

この訃報を受け、先月イギリスで開催されたロックフェス、グラストンベリー・フェスティバルにおいてコールドプレイが「Boys That Sing」をカバーしました。

(※追記(8月6日) 動画が期限切れだったため差し替えました。)

『演奏前にクリス・マーティンはこの曲を「チャートで上昇させてくれ」と観客に向けて呼びかけ』ており(『』内は記事より)、今月末に発売されるヴィオラ・ビーチのアルバムがどんなチャートアクションを起こすか気になります。クリスの呼びかけ、そして『Now 94』でのトラックリストの並び順での粋な計らいにより、ヴィオラ・ビーチという若い才能が多くの方に知られることを願うばかりです。