イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

d-iZeインストアライブへ行ってきました

昨日は、以前紹介したd-iZeさんのインストアライブ@弘前中三へ。

CD発売記念のフリーライブは、フリーライブ規模としても長めの1時間近く行われたのですが、その内容は非常に充実。写真や動画撮影全面OKというのは邦楽においては珍しい気がしました。自分も撮影させていただきました。

https://www.instagram.com/p/BIiww7tjzB_/

 

なにより驚いたのが、d-iZeさんのファン(どうやら”豆粒”と呼ばれているそう)の愛情の深さ。全国各地(遠くは中国地方)から駆けつけ、前日の岩木山嶽温泉でのライブにも参加するなどして弘前を旅してくださった方が多かったこと(に、地元の人間として嬉しく思います)、そして”豆粒”の皆さんのライブの雰囲気作りが本当に長けており、1曲目がはじまる前のコールアンドレスポンス(最序盤でコール...は初めて体験しました)も凄く声が出ていて、d-iZeさんがより楽しめる空気を作り上げた彼らの結束の高さには驚かされました。しかも中盤にはレスポンスを二声(主旋律とハモリ)で、とd-iZeさんから無茶振りとも言えるようなお願いがあったにもかかわらず、主旋律とハモリがちょうど半々になるようなハーモニーが即座に出来上がっていて(特に女性陣の声が大きかった)、ファンのレベルの高さたるや、と実感。

 

ライブは新曲「BE POP!!」を中盤とラストの計2回歌うなどして構成。中盤、Goose house時代にカバーしたTEE「ベイビー・アイラブユー」を披露。

(上記動画はGoose house時代のもの。)

その際、Aメロの歌詞を忘れて演奏を中断し再挑戦したのですが、その歌詞をファンに聞くというやり取りが微笑ましかったり。歌詞を忘れるのは恥ずべきことかもしれませんが、それも笑い話に出来るようなd-iZeさんのポジティブさもまた愛される理由なのかもしれません。再挑戦しても歌詞が曖昧な感じでしたがそのごまかし方も愛嬌たっぷりだったり。

 

さて、インストアライブ前の館内放送もd-iZeさん自身によるものでした。

この放送がいい意味でふざけていたのですが、それを聞いて自分の考えが確信に。歌声の柔らかさや歌う時の表情が平井堅さんっぽいなと思っていたのですが、館内放送のおふざけ感がラジオでの堅さんっぽいなと思い、その共通項を実感しました。堅さんもすごく愛されキャラですよね。

とは言え音楽感については、ポップな中にはみ出し(「ソレデモシタイ」などでのきわどさ)も多くみられる平井堅さんとは異なり、ポップな世界観をひたすらに追究しているのがd-iZeさんなんだなと考えています。「BE POP!!」でふとした思いつきによる振り付けを披露し観客と共有していたd-iZeさんのパフォーマンスと、その際心から楽しんでいる彼の笑顔を観たときに、楽しい時間を創りだそうとする気持ちがよりポップな世界観の創造に向かわせるんだなと感じたのです。

 

「BE POP!!」はどうやら配信されていない模様ですが、弘前中三内に設置されたd-iZeさんのショップの紹介動画に同曲のインストゥルメンタルが用いられているので、そのポップな音世界を確認出来ます。CDは枚数限定ですのでお早めに。


最後に、私事ですが。

実は以前、県域ラジオ局で手掛けていた番組で、取材先の方からリクエストを募り番組内で流していたのですが、旧岩木町の獄きみを取材した際、関係者の方が、地元の歌手を応援したいとして『i-D』(2012)収録の「MUSIC」をリクエストしてくださったのでした。

恥ずかしながら、番組終了以降はd-iZeさんの音楽に積極的に触れてこなかったのですが、凱旋ライブとその宣伝での地元メディアへの露出を機に、そのラジオ番組のことなどを思い出した次第。何かしらの縁を勝手ながら感じています。

 

夕方のラジオ番組の打ち合わせのためサイン会に参加等出来なかったのですが、いつか一度お会いしてみたいものです。次の帰郷時にラジオ番組に出演してくださったならば嬉しいなあと(なんと図々しいと言われるかもしれませんが)。今後の活躍を願うばかりです。