イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

メアリー・メアリー、ベン・ハーに”インスパイアされて”遂に復活

書くタイミングを逃していたのですが、ゴスペルデュオのメアリー・メアリーが4年ぶりに復活、先月新曲「Back To You」を公開しています。

姉エリカは2014年、妹ティナはその翌年にそれぞれソロアルバムをリリース(ソロ作品についてはゴスペルデュオ、メアリー・メアリーから姉エリカに続き妹ティナもソロデビュー(2015年6月3日付)を参照してください)。ソロ活動に励む一方で彼女たちを追ったリアリティ番組『Mary Mary』は継続(今年も制作)されており、もしかしたら近いうちに姉妹デュオとしての活動が復活するのではと期待していた方もいらしたことでしょう。

 

今回のシングル「Back To You」は、姉エリカの夫でゴスペル/R&Bプロデューサーのウォーリン・キャンベルが制作。重厚な音使いが印象的なこの曲は、映像からも分かる通りリメイク版『ベン・ハー』に”インスパイアされて”作られたもの。それゆえサウンドトラックへの収録がないのが残念(しかもスコアのみならず、映画使用(およびインスパイア)曲集双方のサウンドトラックに未収録、という事態)。ちなみに映画使用曲サウンドトラックの収録曲の中では、アンドラ・デイ「The Only Way Out」が公開されています。

 

メアリー・メアリー「Back To You」は日本で配信されていないことも正直引っかかる点ではあるのですが...ともかく、これが復活の狼煙となるならば嬉しい限り。リアリティ番組のサントラ的セレクションアルバム『Go Get It』(2012)を除けば彼女たちの最後のオリジナルアルバムは『Something Big』(2011)まで遡ることになるわけで、ベン・ハーへのインスパイアを機に彼女たちが再び姉妹として結束し、表舞台に立つことを願うばかり。テレビで新曲を披露しているのも嬉しいですね。

 

リメイク版『ベン・ハー』はアメリカで8月19日に公開され、初週の週末興行成績は初登場6位を記録。オリジナル版が作品賞を含むアカデミー賞11部門受賞という快挙を成し遂げたのに対し、また3時間半以上あったオリジナル版を2時間ちょっとの短尺にしたことにおける回転率の上昇を踏まえれば、いささか寂しい出足ではないかと思うのですが如何でしょう。ちなみに日本では来年公開の模様です。