イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米シングルチャート、「Closer」再び完全制覇、そして「Starboy」が猛追

ビルボードシングルチャートを定点観測。日本時間の火曜早朝に発表された、10月22日付最新チャート。ザ・チェインスモーカーズ feat. ホールジー「Closer」は連続首位記録を8週に伸ばし、ザ・ウィークエンド feat. ダフト・パンク「Starboy」が2位に浮上しました。最新チャートについての詳細は下記をご参照ください(トップ10カウントダウン動画もあります)。

 

「Closer」は前週に次ぐ全指標(デジタルダウンロード、ストリーミングおよびラジオエアプレイ。さらにストリーミングのうち、定額制音楽配信サービス (サブスクリプションサービス)に基づくオンデマンドソングスストリーミングチャートも含む)を完全制覇。複数週での完全制覇は昨年度の年間チャートを制したマーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk!」以来となり、「Closer」が如何に大ヒットを堅持しているのかが解かります(ちなみに「Uptown Funk!」の完全制覇週数はなんと8週というのだから驚きです)。ただ、「Closer」の、ラジオエアプレイ以外の指標は前週比7~11%のダウン。2位に上昇した「Starboy」が全指標で上昇、しかも他指標に比べて火がつきにくいラジオエアプレイで早くもトップ10入り(8位)していることを踏まえれば、「Closer」を「Starboy」が凌駕するのはそう遠くない話かもしれません。

 

新たにトップ10入りを果たしたのはナーシュ(gnashと書いてナーシュと読む模様)とオリヴィア・オブライエンによる「i hate you, i love you」。

オーストラリアのチャートを制しイギリスでも最高7位を記録。2月にリリースされたこの曲はアメリカにおいて25週目にして遂にトップ10入りを果たし、この3年の間では27週目にしてトップ10入りを果たしたイマジン・ドラゴンズ「Damons」に次ぐ遅咲き作品となりました。聴いてみて、触感が近年の宇多田ヒカル作品と通じるものがあると思うのは自分だけでしょうか。歌詞の刹那さ、中毒性の高いメロディは癖になりそうです。

 

ちなみに、もうすぐトップ10をみると、またもザ・チェインスモーカーズによる新曲「All We Know」が18位初登場。今回フィーチャーされているフィービー・ライアンは、「Mine」という楽曲がテイラー・スウィフトに気に入っていると以前紹介されており、名前を知っている人もいらっしゃるかも。「All…」はこれまでのザ・チェインスモーカーズのヒット曲のエッセンスを凝縮した内容という気がしますね。