日本時間の火曜早朝に発表された、米ビルボード、11月12日付最新シングルチャート。32位に初登場したのがアカペラグループ、ペンタトニックスによる名曲のカバーなのですが、これが個人的には強く刺さりました。
先月下旬に発売された、彼らにとっては2枚目となるクリスマスアルバム『Pentatonix Christmas』からの先行曲で、アルバムは今週付アルバムチャートで3位に初登場を果たしています(1位はレディー・ガガ、2位はマイケル・ブーブレ。全て初登場という激戦区!)。クリスマスアルバムを出せたなら一人前だと言われるアメリカの音楽界において、企画盤を2作も出せるというのはどれだけ高い人気を誇っているのかがわかろうというものです。
前置きが長くなりましたが、そのクリスマスアルバムに収録されているのが「Hallelujah」。オリジナルのレナード・コーエン、ジェフ・バックリィ等数多い名演がある中で堂々とこの曲に挑むとは!という思いに。そして、浸ってしまいました。
完璧と言っても過言ではないハーモニーが曲の持つ様々な表情、感情を増幅させていき、聴き手の心を突き刺します。これはこれで素晴らしいカバーではないでしょうか。
以前、YouTuberのリンジー・スターリングが同曲をカバーしチャートインした際に一度取り上げていますが、自分の中ではペンタトニックスのほうがよりぐっと来るものがありました。
さて。驚いたのは、この「Hallelujah」のオリジナルを歌ったレナード・コーエンのニューアルバム『You Want It Darker』が、ペンタトニックスなどと同日発売され、11月12日付米ビルボードアルバムチャートで10位に初登場を果たしたこと。息子のアダムによるプロデュース作をリリースしたレナード・コーエンは現在82歳。素晴らしいチャートイン記録ではないでしょうか。