イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ラジオ春改編、J-WAVEの好転を期待する

毎週金曜はラジオの話。

 

個人的に、4月からのJ-WAVE新体制が嬉しい限り、なのです。

4月からは月曜日から木曜日の朝9時〜午後1時まで

 

毎日4時間生放送の新番組

「Step One」

のナビゲーターを担当させていただきます!

サッシャ 公式ブログ - 4月からJ-WAVEで… - Powered by LINE(3月26日付)より

月-木曜の9時から16時台までは長らく生ワイド3枠だったのですが、4月から13時区切りの2枠に。その2枠に、『BEAT PLANET』(月-木曜11時30分)が昨日で終了したばかりのサッシャさんと、以前生ワイド『BOOM TOWN』等を担当してきたクリス智子さんが登場。自分がJ-WAVEに最も深くハマった時代である2000年代前半のナビゲーターであるという個人的な安心感以上に、その後登場したラジオDJに比べてもその安定感は抜きん出ていただけに、この"2本柱"を機にJ-WAVEへの安心・信頼感は一気に高まるのではないかと。しかも、長きに渡り同局で活躍するDJ TAROさんも、この春から土曜夜の4時間生放送を担当するというのですから、J-WAVEの今回の改編はリスナーからの信頼感をより高めんとする局の意義、意図があるものと考えます。

 

J-WAVEについてはこの2年ほど聴取率が落ち込んでいました。直近の2月の結果は単独2位と復調はしていますが、以前その落ち込みが最も酷かったと思しき時期に、このような私見を記載しました。

以前からJ-WAVEがラジオ専用DJ(ラジオで知名度を上げ他メディアに出演するようになった方を含む)の起用を減らし、タレントやモデル等を積極的に登用するようになった結果、聴取率が上昇しないのではないかと。無論他にも、たとえば選曲センス等様々な理由があるとは思いますが、少なくとも自分には、聴取後の後味が落ちているように思うのです。 J-WAVE側が、起用したのがタレント等であれども彼らに技術力を求めそれを身につけることの大事さを説いたなら(そして起用された側もその思いに応えて技術力を磨くなら)、事情は変わっていたかもしれません。

"J-WAVE<TOKYO FM"の聴取率に思う(2016年6月4日付)より

無論、これまでの体制が好かったという声もあるでしょうし、頭が硬い人のノスタルジア(つまりは"昔は良かった"理論)と揶揄されるかもしれません。とはいえ、今回取り上げた3名の方はフリートークも自分の言葉できちんと出来るのみならず、曲紹介(イントロ乗せ含む)の際のイントロ乗せの巧さ、音楽知識の豊かさそして曲を大切に扱う姿勢(これらはラジオDJ イントロ乗せの極意(2012年10月15日付)などで触れています)に長けており、これまで彼らのことをよく知らない方でも、聴き始めればそう遠くないうちに馴染んでいくはずです。

他方、今回の新体制に至るまで起用されてきたDJ(J-WAVE的にはナヴィゲーター)陣について、"これまでの人たちが育たなかった"という声も耳にしたのですが、先述したように局側の体制がタレントやモデル的な人選ありきというのもありますし、またDJ陣の所属事務所側が一定レベルまでラジオ技術等を磨かせようとしなかったのかもしれず、ゆえにJ-WAVEが長期的な負のスパイラルに陥った(というより自らの首を絞めた)と考えています。これまでここで厳しい物言いを同局に対して行ってきましたが、微力でもここでの提言がJ-WAVEの体制変更を後押しする一助になったのならば嬉しいです。

 

ちなみに、J-WAVEGROOVE LINE』を長らく担当し、この春日本に戻ってきた秀島史香さんも明後日から、FM yokohama『SHONAN by the Sea』の新DJに就任(詳細はPDFに)。またJFN系列でもレギュラー番組を務めます。

実力のある方々がラジオできちんと活躍出来る場があることは、ラジオ業界全体にとってプラスになるはずです。