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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャート、ジャスティン・ビーバーがあのビートルズ超えを達成

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の6月12日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、6月24日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が5週目の首位に。数値的に安定しており、長期政権の可能性がみえてきました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

トップ10内での変動はありながらも、トップ10内外の入れ替えはなし。トップ3も変動はなく、この3週間は膠着状態が続いています。

 

1位をキープしている「Despacito」はもはや安定期に。

デジタルダウンロードは141000、ストリーミングは6830万。両指標とも1位を記録しながら前週比は前者が5%、後者が2%ダウン。一方でラジオエアプレイは前週比11%アップの1億1200万回再生を記録しており(同指標7位)、デジタルがピークを越えたあたりでラジオエアプレイが補完するというある種理想形を描き始めています。なお総合2位のブルーノ・マーズ「That's What I Like」はラジオエアプレイ部門トップの1億6500万回。前週と変わらぬ数値をキープしており、ラジオエアプレイでの人気が安定政権を作るということをこの曲が体現しているように考えます。

 

1位曲にも客演参加するジャスティン・ビーバーは、今週遂に”ビートルズ超え”を果たしました。

3位には客演参加した「I'm The One」もランクイン。その結果、トップ3に2曲(以上)を送り込んだ週数が13となり、ビートルズを抜いて単独1位となったのです。

今年の2曲は共に客演での記録ですが、この記録は主演/客演を問わないもの。なお昨年1月から2月にかけては8週もの間、共に主演曲となる「Love Yourself」と「Sorry」をトップ3内に送り込んでいます。これまでの記録は先述したビートルズの、1964年および1969年における12週。うち前者ではトップ5を独占という記録も。なお、トップ3独占については今のところビートルズしか成し遂げていません。他方ジャスティン・ビーバーは、6月9日に公開しされたデヴィッド・ゲッタの新曲、「2U」に客演参加しており、仮にこの曲が来週トップ3内に入りブルーノ・マーズがランクダウンすれば、ジャスティン参加曲でトップ3独占ということもあり得るかもしれません。

 

 

11位以下をみると、日本でもスマッシュヒットしたジェイムス・アーサー「Say You Won't Let Go」が登場33週目にして再び最高位の11位に、イマジン・ドラゴンズ「Believer」が13位、そしてショーン・メンデス「There's Nothing Holdin' Me Back」が18位にと、それぞれ上昇しています。また初登場組では、4人体制となって初のシングルとなるフィフス・ハーモニーの、グッチ・メインを客演に迎えた「Down」が42位に、今月23日にリリースされるアルバム『Grateful』から「I'm The One」に次ぐ先行曲となる、ドレイクを迎えたDJキャレド「To The Max」が53位にそれぞれ登場しています。

DJキャレド『Grateful』のトラックリストが公開されましたが、ヒップホップ/R&Bの豪華キャストがこれでもか!というほど参加しており、注目しないわけにはいきませんね。

 

さて来週はこの3週の凪状態を誰が打破するのかそれともこのままなのか...気になるところです。