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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ソングスチャートは1ヶ月も凪傾向...「Despacito」が首位固め

ビルボードソングスチャートを定点観測。

現地時間の6月19日月曜(日本時間の火曜早朝)に発表された、7月1日付最新チャート。ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー feat. ジャスティン・ビーバー「Despacito」が6週目の首位に立ちました。

記事は下記に。

そしてトップ10はこちら。

なんと今週も”凪”のチャートに。トップ10内外の入れ替えはなく、前週7位のリル・ウージー・ヴァート「XO Tour Life3」が3ランクダウンしたことで前週8~10位の曲が1ランクずつ押し上げられ、また前週2位のブルーノ・マーズ「That's What I Like」と3位のDJキャレド feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン「I'm The One」が入れ替わったのみ、なのです。この凪状態はおよそ1ヶ月もの間続いています。

 

今週ワンツーフィニッシュとなったジャスティン・ビーバー。いずれも客演参加ですが、同じく客演参加曲の「2U」(デヴィッド・ゲッタ feat. ジャスティン・ビーバー)は初登場16位にとどまりました。

しかしながらジャスティンの人気は凄まじく、「Despacito」「I'm The One」および「2U」がデジタルダウンロード指標のトップ3を独占。同指標でトップ3に同時ランクインを果たしたのは彼がはじめてとなり、快挙達成です。ちなみに「2U」は72000で3位、「I'm The One」は77000で2位(前週比9%アップ)、そして。

「Despacito」のデジタルダウンロードは140000。前週比1%ダウンとはいえ桁違いなのです(ちなみに、全体におけるジャスティン・ビーバー参加のリミックス版の割合は80%。オリジナルバージョンを遥かに上回る売上を記録)。同曲はストリーミングで前週比2%アップの6940万回再生を果たし、そしてラジオエアプレイでは同12%上昇し1億2500万回を記録。デジタルダウンロード、ストリーミングで首位に立ったのみならずラジオエアプレイでも3位にまで上昇してきました。一方、そのラジオエアプレイに陰りが出てきたのが総合3位の「That's What I Like」。同指標で7週目の首位を獲得したものの、前週比7%ダウンの1億5400万回。このままいけば「Despacito」が早い段階で逆転するのではないでしょうか。

 

もうすぐトップ10として記事で挙げられているのはチャイルディッシュ・ガンビーノ「Redbone」(16→14位)、ホールジー「Now Or Never」(21→20位)、そしてセレーナ・ゴメス「Bad Liar」(45→23位)といったところ。日本時間の今夜にはトップ100のページが更新されますが、この1ヶ月ほど凪傾向、敢えて厳しい言い方をすれば停滞気味のトップ10をかき回してくれる存在はないか、探してみようと思います。