イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

演歌界以外の歌手が演歌をカバーすることは意外と少ない?

先日紹介した、八代亜紀さんによるジャズアルバム第二弾、『夜のつづき』も前作同様素晴らしい作品でした。今週水曜リリース。

彼女のジャズをはじめ、ブログでは演歌歌手による他ジャンル挑戦を幾度となく取り上げてきたのですが、逆に演歌界以外の歌手が演歌をカバーするというのは少ないのでは?とふと思ったのです。というわけで思いつく限りのカバーを列挙(Apple Musicのリンク先も掲載)。

 

畠山美由紀「おんな港町」(オリジナル:八代亜紀)

2014年の私的邦楽年間ベストに取り上げるほど大好きなカバー。オリジナルのBメロにおける起伏に富んだドラマティックなメロディがいい意味で演歌らしくなく、ゆえにポップスとしても愛されるのかもしれません。

 

中森明菜「無言坂」(オリジナル:香西かおり)

”艶華”シリーズ第一弾。玉置浩二さんの作曲ゆえ、演歌というよりはこちらもポップスとしての趣があります。玉置さんのセルフカバーも有。

 

PENICILLIN天城越え」(オリジナル:石川さゆり)

まさかカバーアルバムをPENICILLINが!?と、それも「天城越え」が巻頭を飾るとは...しかしながらこれはアリだなと実感。そもそも「天城越え」が演歌の中では一、二を争うほど演歌ファン以外の方に親しまれているというのもありますが、PENICILLINの声質にも合っている気が。

 

・Takamiy(高見沢俊彦)「夜桜お七」(オリジナル:坂本冬美)

Fantasia

Fantasia

重厚なメタルサウンドではじまりつつTakamiyさんのボーカルで中和される感。「夜桜お七」もまた演歌好きじゃない方にも人気の曲ですが。それにしても、歌詞に”ティッシュ”という言葉が出てくるたびに、そこだけ妙な違和感を覚えるのは自分だけでしょうか?

 

アンジェラ・アキ津軽海峡・冬景色」(オリジナル:石川さゆり)

WHITE

WHITE

今回紹介した演歌の中で、一番”演歌らしい”のがこの曲。アンジェラ・アキさんのカバーがしっくりくると思ったのも束の間、二番のはじまりで主旋律じゃないところを歌うというのがいかにも彼女らしいなと。ちなみに今年石川さゆりさんが『紅白歌合戦』に出るとしたらこの曲と「天城越え」以外をやってくれるのか、妙に気になります。

 

他にも、演歌以外の歌手がカバーする演歌があれば追記していきたいと思います。

 

ちなみに、明日10月15日の『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時 サイマル放送で全国各地から聴くことが出来ます)の音楽特集は【名前に”アキ”がついている女性アーティスト】。八代亜紀さん、中森明菜さん、アンジェラ・アキさん...ここで取り上げた方の曲が流れるかもしれません。FMアップルウェーブのメッセージ・リクエストなどからリクエストをお待ちしています。