イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

お笑いもヒップホップも”寿司”がトレンドになるか?

昨日のM-1グランプリとろサーモンが王者に。

銀シャリに続き寿司関連の名前が王者になることを踏まえれば、今後M-1を目指す方は寿司にちなんだネーミングを用意するといいかもですね。

 

で、音楽業界でも”寿司”なラップクルーがチャート上昇中。

・SUSHIBOYS「軽自動車」

ラッパーは成り上がりからの成金、というイメージがある中で(とはいえこれはアメリカのイメージですね)、軽自動車に目をつけた段階で勝ちかもしれません。

J-WAVE TOKIO HOT 100』(J-WAVE 日曜13時)では11月12日付で34位に登場して以降、15→15→12位と上昇中。同曲を収録したアルバムタイトルが『NIGIRI』、そしてレーベルが”Wasabi Records”と、とにかくふざけているようにみえるのですが、聴き応えのあるリリック、耳を惹くラップスキル、センスの良いトラック(サンプリングチョイス)は侮れません。先月公開された彼らのインタビューからは、”これからのヒットの方法論”なども見えてくる気がして、必読だと断言します。

インタビューでの、トラップって何?という回答に驚きつつ、流行を聴き(おそらくはYouTubeを観て)自然に取り入れ血肉にしていった彼らの吸収力はまさしく今の時代、世代ならではだと感心。トラップでいうと、アルバム未収録ですがトラップ+三連符のフロウをかますタモリの隣」が格好いいのです。

ヒップホップトリオでトラップ+三連符のフロウをかますといえばミーゴスを思い出す方は多いでしょう。リル・ウージー・ヴァートをフィーチャーした「Bad And Boujee」は全米チャートを制しました。

しかしながら「タモリの隣」ではクールに徹することなくおふざけも忘れず、それがいい意味でSUSHIBOYSらしいなと思うのです。いつかこれがタモリさんの目の前で披露されたならと待ちわびる自分がいます。

 

ヒップホップにおいてもそしてJ-POP全体においても、新しい時代を担うかもしれないSUSHIBOYSの姿勢、注目したいですね。