イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

KIYOSHI(氷川きよし)「きよしこの夜」に施された”仕掛け”を今になって知る

フジテレビ系圏外ゆえ、同局で放送される番組の情報を仕入れるのはなにげに難しいのですが、このアニメの主題歌には遅ればせながら驚かされました。

演歌歌手の氷川きよしさんがアニソンに挑戦...個人的にはかなりハマっている、というか巧いなあと。ちなみにシングルCDセールスのみの指標であるオリコン週間シングルCDランキングでは11月6日付で7位に登場。一方複合指標に基づくビルボードジャパンのソングスチャートでは同日付で31位。シングルCDのセールスが牽引しながら他指標が追いついていなかったことが解ります。

 

さて、もうすぐクリスマスということで、自分が担当するラジオ番組では次週こんな企画が。

で、手元にある数十種類のクリスマスCDを確認していたら。

https://www.instagram.com/p/Bc8QUdpHDOp/

(右の内田有紀さんは『ドクターX』終了直後ということで一緒に掲載した次第です。)

箱根八里の半次郎」でデビューした翌年、3枚目のシングルにして変名”KIYOSHI”名義でリリースされたこの曲はクリスマスソング×ポップス仕様。ЯKこと河村隆一さんが曲提供&プロデュースを務めています。リリース当時、この曲を知った自分は”演歌歌手がポップスに挑戦って珍しいなあ”くらいの認識でしたが、あらためて聴くと声が若く、先述したアニソンの成熟度の高さを再認識。そしてAmazon等で試聴できるので確認していただきたいのですが、このアレンジ...パーカッション...まさにこれですね。

歳を重ねるにつれ成熟していくのは歌手だけではありません。様々な音を聴き知識を深め、当時は曲に施された”仕掛け”が分からなかったのが再度聴いて認識出来るようになる聴き手もまた同じ。昔の曲を振り返る楽しみ、今と比較する楽しみもまた面白いものです。