イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米YouTube、ループビデオ等をチャートへ反映させないよう動き出す

ビルボードチャートは”生もの”だと解る報道がアメリカから到着しました。

『フルで視聴できる楽曲であるように思わせる』ような『プレビューや抜粋、ループなど』のミュージックビデオは『YouTubeのポリシーに違反するもの』としてカウントされない仕組みへ今後変更されます。YouTubeの再生回数は米ビルボードのストリーミング指標のひとつに用いているため、上記ツイートで例示されたポスト・マローン feat. 21サヴェージ「Rockstar」が用いていた曲の一部をループする(ことで中毒性が高まった)手法は今後、チャート上における武器にはなりません。YouTubeのスポークスマンはループ等のビデオを『ユーザーを欺くことを意図』と強い口調で述べており(『』内はすべて上記リンク先の記事より)、YouTubeが社会的なヒットの鑑であることに誇りを持つゆえ常に改善を忘れないという姿勢が見て取れるかのようです。

 

ちなみに自分も以前、今回紹介した記事の最後に記された米ビルボードのポリシー変更について取り上げた際に件の「Rockstar」のループビデオを取り上げたのですが、現在このビデオは観ることが出来なくなっています。まるでこういう動きを考慮して撤去したのか?と思ったのですが、邪推し過ぎでしょうか。ビデオの”痕跡”は下記エントリーに掲載しています。

 

この記事を読んだ後、日本のYouTubeにおいても似た動きが生まれることを願い、こうつぶやきました。

如何に優れた作品であれども、きちんと公開されていないのは失礼でしょう。尤も、フィジカルに同梱されるDVDやBlu-rayにその映像が収録されているので購入に誘導させるというのは理解できますが、これは『ユーザーを欺くことを意図』とまでいかなくとも、発信者の”思惑”が見えてしまい正直幻滅します。日本の音楽業界はもっとインターネットについて、ユーザーフレンドリーな活用をお願いしたいところです。また仮に不正なリーク等を恐れるならば、インターネット関連の法律改正等にメスを挿れるべく動くことも視野に入れる必要があるはずです。