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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

R&Bボーカルグループの復権なるか? 新たなグループがチャートイン

今日は1月12日...112ということで、R&B好きにはこの方たちが浮かんでくるかもしれません。

昨年復活したR&Bボーカルグループ、112(発音は”One-Twelve”)。昨年秋、およそ12年半ぶりとなるアルバム『Q, Mike, Slim, Daron』をリリースし復活を遂げました。復活への経緯やアルバム詳細はbmrに詳しく掲載されています。

チャート上で最も成功したといえば「It's Over Now」(2000 米ビルボード6位/R&B1位)もしくは「Peaches & Cream」(2001 米ビルボード4位/R&B2位)でしょうが、客演まで含めるならば間違いなくこの曲。

レーベルメイトだったザ・ノトーリアス・B.I.G.の追悼曲として1997年5月にリリースされたこの曲は週間1位、同年度3位となる大ヒットに。発売日を踏まえれば、この曲は今年”新成人”を迎えたことになります。

 

90年代はR&Bボーカルグループが次から次へと登場しながら、2000年代になるとデスティニーズ・チャイルド以外(特にリリース面において)ほぼ皆無と言っても過言ではなかったのですが、2012年のSWVによるアルバムリリースあたりからでしょうか、ベテランが復活傾向に。対する若手はというと、ここに来て嬉しい動きが。

ビルボードチャート、最新1月13日付アダルトR&Bソングスチャートで29位に初登場したのが、ブラフ・シティ「Let Me Show You」。現段階でブラフ・シティの公式アカウントにはこの動画しか掲載されていませんが、2015年にデビューEPをリリースしており着実に活動を続けています。彼らについては下記に詳しく掲載されています。

(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除させていただきます。)

ミュージックビデオではメンバーの名前が表示され自己紹介的な意味合いも持っていますが、各メンバーが女性と親密な様子をみせる演出は、90年代R&Bボーカルグループのビデオによくある光景だったんじゃないかと。当時のR&Bに郷愁感を抱く方にとっては惹かれる作品かもしれません。

 

ベテランと若手がリリースしあい、刺激しあってR&Bボーカルグループ全体が興隆していったら、2018年はR&Bにとって面白い年になるのではないでしょうか。