イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ジャネル・モネイも用いた"舌鳴らし"、その楽曲集

近年は女優として活躍するジャネル・モネイの、久々のアルバムが来月リリースされるのですが、先行曲がまさに"殿下印"。

先週金曜、J-WAVEでこの曲が紹介されていたのですが、続けざまにかかったのがプリンス&ザ・レボリューションのこの曲。

なんでもプリンスは生前、ジャネル・モネイの作品に関わったそうで、その結晶が「Make Me Feel」ということなのでしょう。曲に直接クレジットはされていないようですが、しかしヴァイブスは生きているということかと。

ジャネルのアルバム『Dirty Computer』、今から楽しみです。

 

それにしても、「Make Me Feel」の中毒性の高さたるや。その要因は単にプリンスマナーだけじゃないんですよね。曲に貫かれている、舌を鳴らす音がそれだというのが私見。いい意味で気持ち悪さをもたらす舌鳴らしにより、曲にハマった人がより深みに陥る...そんな気がします(尤も、この舌を鳴らす音は打ち込みかもしれませんが)。これで思い出したのは、ファレルが舌を鳴らしたスヌープ・ドッグDrop It Like It's Hot」。

2004年にリリース。ファレルらしいアレンジと舌鳴らしが相俟って中毒性どころか変態的ですらある音に仕上がっていますが、これが全米チャートを制したというのですからアメリカの懐の深さが解りますね。

 

この舌鳴らし、なにも中毒性を高めるためだけに挿入されるのではないわけで。

ミリアム・マケバ「Pata Pata」は1967年、今から半世紀以上前の作品。彼女の生涯は、社会的制裁を受けるなど波乱万丈だった模様ですが、この曲はただ純粋に楽しいと思わせるもの。そして舌鳴らしはその楽しさをより高める効果をもたらしている気がします。ちなみにこの曲、以前松任谷由実さんがラジオで紹介しており、彼女の音楽への嗅覚は流石だなと唸った次第。

 

他にも舌鳴らし曲はあるかもしれませんが、今回紹介した3曲は個人的に、どれも大好きな曲ばかりです。