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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

チャーリー・ウィルソン、アダルトR&Bソングスチャートで6曲目の首位獲得

65歳、当然現役。

チャーリー・ウィルソン「Chills」が最新3月31日付の米ビルボードアダルトR&Bソングスチャートを制しました。チャーリーにとって同チャートの首位獲得は6曲目となります。

アダルトR&Bソングスチャートの開始は1993年ゆえ、チャーリー・ウィルソンが在籍するギャップ・バンド(1974-)の曲は同チャートにランクインせず(ただしギャップ・バンドは19990年代にも3枚のアルバムをリリース)。チャーリーのソロ曲が初めて同チャートに登場するのは「Charlie Last Name: Wilson」(2005 1位)で、今回の「Chills」はラッパーのT.I.を招いた「I'm Blessed」(2017)以来の首位獲得。「Chills」および「I'm Blessed」は『In It To Win It』(2017)収録曲であり、ひとつのアルバムから2曲のナンバーワンヒットを放つのは今回が初の快挙となりました。

そして今回の首位獲得により、首位獲得曲数においてブライアン・マックナイトルーサー・ヴァンドロスと並び歴代3位に。2位がマックスウェルとR.ケリーの7曲、1位がアリシア・キーズの10曲で、マックスウェルのリリースタイミングの遅さ、R.ケリーを巡るトラブル(を踏まえた次回作リリースの見えなさ)を踏まえれば、2~3年に1枚のペースでアルバムリリースしているチャーリー・ウィルソンにとっては抜かすチャンスではないかと。枯れない喉、リリースのペースそして好調なチャートアクション...こんなに現役最前線の65歳はそうはいないのでは? 格好良すぎです。

上記は今月リリースされた、ラッパーのスヌープ・ドッグによる初のゴスペル作(コンピレーション)、『Snoop Dogg Presents Bible Of Love』から先行公開されていた曲。アルバムは同日付の米ビルボードゴスペルアルバムチャートで首位を獲得したのみならず、『リリースから1週目で、音楽ストリーミング・サービスでのアメリカにおける週間再生回数が300万回超を記録』し『ゴスペル作品の週間再生回数としては新記録』を達成(『』内はスヌープ・ドッグ『バイブル・オブ・ラブ』、ゴスペル作品におけるストリーミング週間再生数の新記録を樹立 | bmr(3月29日付)より)。チャーリーはこの新記録にも貢献していると言っていいでしょう。下記にこれまでのアダルトR&Bソングスチャート首位獲得曲を掲載しますので、彼の変わらぬ味わいを是非楽しんでみてください。