イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

"ヒップホップ×ゴスペル定番曲"は今後のトレンドになるか

近年の米ビルボードゴスペルソングスチャートには、R&Bやヒップホップといった他ジャンルの方々が多数ランクインし、最新5月12日付においてはチャーリー・ウィルソンとT.I.のコラボ、ニッキー・ミナージュ、ティンバランドスヌープ・ドッグ、トリー・ケリーといった面々がチャートに彩りを添えています(彼らの参加については弊ブログでも何度か言及しています)。

その米ゴスペルソングスチャートに新たにランクインしたのがまたもヒップホップ。とはいえ"クリスチャンヒップホップ"というジャンルゆえ先述した世俗ラッパーとは異なりますが、ヒップホップ主体の楽曲の同チャートへのランクインは新鮮ではあります。しかも面白いことに、クワイア定番曲との組み合わせなのです。

・エムシー・N.I.C.E. feat. フレッド・ハモンド「Glory To God」(初登場20位)

日本でゴスペルクワイアに所属している方にとっては馴染み深いかもしれない、フレッド・ハモンド「Glory To Glory To Glory」を引用。実際に自分が所属していたクワイアでも歌っていたので、曲名を見た瞬間にまさか!?と思い、聴いた後、その効果的な使われ方に納得した次第。

曲の制作にあたり、どうやらフレッド・ハモンドと彼のクワイアであるRFC(Radicals For Christ)も歌い入れに参加している模様。きちんと参加したからこそ、どこかラッパーっぽい風貌のフレッドの写真も撮影されたのかもしれませんね。

この「Glory To God」、同日付のゴスペルデジタルソングスセールスチャートで登場6週目にして首位を獲得。初登場で3位につけて以降もセールスが好調に推移したことでラジオエアプレイも上昇し、今回ソングスチャートに登場したことに。ゆえにこの先、極端にランクダウンすることは考えにくいと思われます。そしてこの曲が評判となれば、現在クワイアで定番化している楽曲が今後引用され、さらには大御所ゴスペル歌手自らが参加ということがトレンドになるかもしれませんね。