イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

祝フィジカル化!米ラジオエアプレイで上半期トップ10入りした美しいバラード

ビルボードにデータを提供する調査会社のニールセンが、今年上半期のラジオエアプレイチャートを発表しました。

ビルボードの(総合)ソングスチャートにおいてはヒップホップの台頭が目立つ一方、ラジオエアプレイではアダルトコンテンポラリーが強かったと報じています。ちなみにデジタルダウンロード、ストリーミング等の上半期チャートは下記リンク先に。こちらではドレイクやポスト・マローンの強さが光りますが、そのヒップホップ曲でラジオエアプレイ上半期トップ10入りしたのがドレイク「God's Plan」(6位)だけというのですから、デジタル2指標とラジオエアプレイとでの乖離が目立ちます。

ラジオエアプレイチャートに話を戻すと、トップ10の大半は(総合)ソングスチャートトップ10入りを果たしています。しかし8位に入ったMAX feat. ナッシュ「Lights Down Low」はソングスチャート20位が最高位。昨年からのヒットとはいえ、ここまで開きがあるのかと驚かされます。しかし、曲はあまりにも素晴らしいのです。ミュージックビデオもまた然り。

すでに自分は昨年秋の段階で取り上げていたこの曲、実は2年前のアルバム『Hell's Kitchen Angel』に収録され、同年秋にナッシュを新たに客演に迎えてシングル化、ジワジワと人気に火がついたわけです。どうやら今年アルバムをリリースするという噂もあるのですがそれに先立ってか、日本独自の"CD(フィジカル)としての"アルバムリリースが決まりました。

『Hell's Kitchen Angel』に、ナッシュ参加バージョンを加えさらに「Lights Down Low」のリミックス3バージョンも追加した作品。MAXの作品はまったくもってフィジカル化されていないようなので、これは嬉しい限りですね。来日公演にちなんだフィジカル化の模様ですが、個人的には以前から、まだフィジカルの需要が高い日本だけでもせめてデジタルオンリー(カーディ・Bなど)のフィジカル化を…と望んでいただけに、ソニーミュージックの英断に拍手を送りたいと思います。