イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

HYDEがカバーしたデュラン・デュラン「Ordinary World」振り返り

今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合 12月31日19時15分)に、YOSHIKIさんの客演として参加するHYDEさん。来年1月リリースのシングルでは逆にYOSHIKIさんが参加すると知って驚いたのですが、個人的にはカップリングがあのデュラン・デュランと聞いてさらに驚いた次第。既にライブでは披露しているそうですが、その際のリアクションをみるに音源化が楽しみでなりません。

今日はその、「Ordinary World」およびデュラン・デュランについて紹介。

 

デュラン・デュラン「Ordinary World」は全米3位を記録したミディアムナンバー。

デュラン・デュランは1980年代に一世を風靡したイギリスのバンドで、日本では映画『007 美しき獲物たち』の主題歌となった「A View To A Kill」(1985 全米1位)が『しゃべくり007』(日本テレビ 月曜22時)に用いられていることでもお馴染みといっていいでしょう。

セカンドアルバム『Rio』(1982)以降、アルバムからコンスタントに全米トップ10ヒットを放ってきたデュラン・デュランですが、『Liberty』(1990)で失速。イギリスでもシングルがトップ10ヒットになることはありませんでした。しかし7枚目となるオリジナルアルバム『Duran Duran (The Wedding Album)』(1993)から起死回生の1曲となったのが「Ordinary World」であり、アルバムからは続く「Come Undone」も全米7位のヒットとなりました。

以降は大ヒットが生まれていない状況ではありますが、現在も精力的に活動中。現段階での最新作『Paper Gods』(2015)はアメリカ、イギリス共にアルバムチャートトップ10内に入り、シングル「Pressure Off」ではあのナイル・ロジャース、および今年プリンスマナーな「Make Me Feel」がスマッシュヒットしたジャネル・モネイをフィーチャー、プロデューサーにはマーク・ロンソンを迎えています。彼らが躍進を遂げた1980年代の音をアップデートしたかのような格好良い曲です。

そんなデュラン・デュランの過去の名曲、HYDEさんがどう自分色に染め上げるか興味深いですね。

 

なお、「Ordinary World」のオリジナルは各種ストリーミングサービスでチェック出来ます。

また、「Ordinary World」は日本でミリオンセールスを獲得したコンピレーションアルバム『NOW 1』(1993)にも収録。同作は中古で300円未満(場所によっては100円前後)で購入可能です。中古盤の購入はストリーミングとは異なり歌手側への収入はありませんが、他にも沢山の良曲が入っていますのでこちらも是非チェックを。

 

さて、イギリス発祥のヒット曲コンピレーションアルバム『Now』シリーズの最新版、『Now 101』が来週リリースされます。こちらのトラックリストは次週掲載予定です。