イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

客演、リミックス、言語の違いは”合算対象か別扱いか?” ビルボードジャパンに問い合わせてみた

チャートを追いかけていると時折、これはなぜ?という思いに駆られることがあります。が、Twitterでフォローさせていただいている方から、”ビルボードジャパンに問い合わせたら即座に回答をいただきました”とのご指摘をいただき、疑問を放置しては疑念になるだけだと考え問い合わせてみました。ここにそのQ&Aを掲載します。

 

今回ビルボードジャパンに確認したのは、ビルボードジャパンソングスチャート(Hot100)における、【合算対象か別扱いか】という点。

 

① 客演の有り/無し

たとえば9月10日付ビルボードジャパンソングスチャートでは、BTS「IDOL」のオリジナルバージョンが11位に、同曲のニッキー・ミナージュをフィーチャーしたバージョンが47位にと、それぞれ登場しています。アメリカでは合算され、よりポイントの高いバージョンが明記されます。

② オリジナルとリミックス

これもアメリカでは合算対象。単に客演を追加したバージョンでもリミックスと表記される場合があり(ブルーノ・マーズ「Finesse」に、カーディ・Bが客演参加したバージョンは「Finesse (Remix)」となっています)、例示はみつかりませんでしたがこれも日本では別扱いになるのかと疑問をいだいていました。

 

上記①および②についての回答はこちら。

基本的に、同一歌手による同じタイトルの複数の曲は最終的には名寄せの上でランクインさせます(リマスター前後、等)。 ただ、客演やリミックス等オリジナルにない要素が追加されていると判断すれば分けます

とのことです。

(上記回答については、いただいたものを原文のまま転載することの許可をいただいていないゆえ、Twitterに掲載した要約を一部変更の上、こちらに記載しています。またTwitterではフォローしてくださる方とのやり取りの中でこのツイートを掲載しており、その方の掲載許可をいただいていないためこのような掲載となりますことをご了承ください。)

 

こちらの回答は、先週木曜の夜に送付し、翌日までには回答をいただきました。その返信の形で、こちらについても質問しています。【合算対象か別扱いか】に関してです。

③ 使用する言語の違い

11月19日付のビルボードジャパンソングスチャートではBTS「FAKE LOVE」が登場26週目にして、シングルCDセールスの初週加算効果により首位を獲得しました。しかし、同じくBTSの日本での前のシングル(トリプルAサイド)の1曲目(で、シングルCDセールスポイントの加算対象)となる「MIC Drop」が、シングルCDセールスの初週加算効果で首位を獲得した昨年12月18日付において、初登場という扱いになっていました。

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(下のキャプチャは、同曲のCHARTinshghtのうち、総合チャートとシングルCDセールス指標のみを抜き出したものです。)

別扱いとなっている「MIC Drop」と合算となった「FAKE LOVE」ではどちらが正しいのか、それとも途中でチャートポリシーが変更になったのかと思い確認しました。

BTS「FAKE LOVE」等、言語違いの複数タイトルは原則合算します。ですので「FAKE LOVE」が26週目で首位獲得は正しく、他方「MIC Drop」がシングルCDセールスポイント加算初週に1位になったのは誤りです。「MIC Drop」はそれ以前からランクインしていたものの、歌手名表記変更(防弾少年団BTS)前後のデータを合わせないといけないはずが修正作業に不具合があり、合算出来ていませんでした(連続データが途切れました)。よって現在、修正作業中です。

上記は昨夜回答をいただきました。

今朝の段階では、チャートを構成する7指標の推移や構成比率等が判るCHARTinsightのデータは以前のままでしたが、同日付のHot100(総合チャート)は登場7週目となっています。 

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もしかしたらHot100に関しては既に直っていた(以前からデータ合算が完了していた)かもしれません。であればこちらの見落としであり大変申し訳無く思います。しかしながら、『作業完了まで少々時間を要します。ご不便をおかけしますが何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。また、貴重なご指摘をいただき、誠にありがとうございました。』と、時間を割いてくださった上に丁寧な返答をくださったビルボードジャパンに、この場を借りてあらためて、心より御礼を申し上げます。

 

もしかしたら、以前掲載したブログエントリーについても、エントリーから追記までの間に指摘等があり(ともすればこのエントリーが発端となって?)、訂正があったのかもしれません。

そう考えると、確認の問い合わせは本当に大事だと、今回の件も含めて実感した次第です。