米ビルボードチャートを定点観測。
現地時間の11月26日月曜に発表された、12月1日付最新チャート。アリアナ・グランデ「Thank U, Next」が初登場から3週連続で首位をキープしました。
記事は下記に。
.@ArianaGrande's "Thank U, Next" leads the #Hot100 for third week as @PanicAtTheDisco hits new heights with "High Hopes" [via @billboardcharts] https://t.co/VHaBFhODH2 pic.twitter.com/EjGUXAxQoU
— billboard (@billboard) November 26, 2018
そしてトップ10はこちら。
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (1位) アリアナ・グランデ「Thank U, Next」
2位 (2位) トラヴィス・スコット「Sicko Mode」
3位 (3位) マシュメロ & バスティル「Happier」
4位 (4位) ホールジー「Without Me」
5位 (6位) ジュース・ワールド「Lucid Dreams」
6位 (8位) パニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」
7位 (7位) シェック・ウェス「Mo Bamba」
8位 (5位) マルーン5 feat. カーディ・B「Girls Like You」
9位 (10位) リル・ベイビー & ガナ「Drip Too Hard」
チャートを構成する3指標それぞれ首位が異なるという状況になりました。
ストリーミングを制したのは総合でも首位を獲得したアリアナ・グランデ「Thank U, Next」で4380万を記録。しかし前週から31%もの大幅ダウンとなりました。デジタルダウンロードも同47%ダウン。一方ラジオエアプレイは前週比45%アップし同指標で36位に登場しましたが、デジタル2指標の落ち込みは顕著で、トータルでは前週比29%ダウンという状況に。他方今週も2位をキープしたトラヴィス・スコット「Sicko Mode」は総合で前週比4%アップと順調。ストリーミングは前週比5%、デジタルダウンロードおよびラジオエアプレイは同3%と、全指標で上昇しているのは立派です。
それゆえ、米ビルボードでは次週「Sicko Mode」が「Thank U, Next」を抜くものと記事で予想しています。仮にアリアナ・グランデが首位を続けるとすれば、ミュージックビデオを29日木曜までに公開しないといけないと指摘。デジタル2指標の集計期間は金曜はじまり、木曜終わりゆえ、明々後日までに動きがあるか、注目です。
今週3位をキープしたマシュメロ & バスティル「Happier」ですが、ラジオエアプレイが1億を超えながら(前週比6%アップの1億600万)も同指標での首位獲得はならず。そのラジオエアプレイのトップはパニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」が獲得しました。「High Hopes」はラジオエアプレイで前週比12%上昇し1億670万を記録。「Happier」にわずか70万の差をつけての同指標首位獲得で、これにより総合でも6位に上昇。パニック・アット・ザ・ディスコにとって、12年前に「I Write Sins Not Tragedies」が記録した7位を上回り、自己最高位を更新しました。「High Hopes」はストリーミングでも50位以内に登場しており、徐々に火が付いてきた印象です。
デジタルダウンロードの首位はホールジー「Without Me」で、前週比5%上昇の37000を獲得。同指標での首位獲得は主演では初、客演を含めると2曲目となります(ザ・チェインスモーカーズとの「Closer」(2016)に次ぐ)。またストリーミングは前週比3%、ラジオエアプレイは同16%いずれも上昇し、特にラジオエアプレイにおいては客演を含め5曲目のトップ10入りを果たしています。今後台風の目になる可能性もありそうです。
今週は新たなトップ10入りはなく、また米ビルボードの記事ではもうすぐトップ10も未掲載ゆえ凪の状況と言えるかもしれませんが、そんな中で力を付けている「Without Me」や「High Hopes」がどこまで伸びるか、そして「Sicko Mode」が念願の首位獲得なるか…次週のチャートに注目しましょう。