イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンがオリコンに取って代わるために必要な配慮

昨年合算ランキングをはじめたオリコンに対し、特に楽曲単位のランキングがシングルCDセールスとほぼ変わらないことに加え、無断複写転載禁止令を出すその態度にむしろ不信感が募った…ということは先月書きました。

NHK紅白歌合戦』の選考基準が既にオリコンよりビルボードジャパンソングスチャート寄り(というのは明らか)ゆえ、ビルボードジャパンの認知度拡大が、ビルボードオリコンに取って代わるために必要だというのも、以前から指摘してきたことです。そのために、世間にその名が浸透しているオリコンに学ぶべきところがある…というのも昨年末書いています。

集計方法の公開、より早い且つ決まった時間での公表…に加え、今回もうひとつ大事な点が出てきたので紹介。それが、【年末年始進行のアナウンス】です。

 

オリコンは昨年末の段階で、デイリーおよび週間ランキングの最終更新日、更新停止期間および再開日を発表しています。オリコンランキングのトップページ最上段に【年末年始のランキング更新スケジュールに関して】が掲載されており、年末年始に更新されていなくてもこちらを読めば、未更新からくる不信感が解消されます。無断複写転載禁止令があるのでスクリーンショットは控えますが、嬉しい配慮です。

他方ビルボードジャパンですが…これが見当たりませんでした。

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今朝6時台のスクリーンショットですが、それ以前(年末から年始にかけて)もこのまま。更新日の水曜が1月2日であり更新は厳しいのは解ってはいましたが、しかしオリコンのようなことわりを設けないのは不信感の解消につながらず、チェックする方に対して失礼ではないでしょうか。ビルボードジャパンのTwitterアカウントも確認しましたが、年末年始の更新スケジュールアナウンスは見当たりませんでした。もしかしたら自分が見落としているだけかもしれませんが、更新スケジュールをツイート(してさらに年末年始の間だけ固定化)するという配慮は必要だったはずです。

加えて、米ビルボードでは現地時間月曜に発表されるソングスチャート速報を昨年大晦日にきちんと行っており(弊ブログでも元日に紹介)、日米の違いというか落差にも驚かされます。ビルボードの名を借りて運営するならば、日本でもチャート更新を徹底して行ってほしかったものです。

 

どちらのチャートが社会の流行の鑑になっているかは明らかなことは、幾度となくこのブログで紹介しています。しかしながらビルボードジャパンには大変申し訳ないのですが、あと一歩、欠けている気がするのです。

以前3つの施策提案を行いましたが、"細やかな対応"も必要ではないでしょうか。先回りして不信の種を解消することは企業にとって自然な対応のはずです。

 

改善に期待しています。