イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

トリー、コリン、そしてR.ケリー…ゴスペルチャート最新動向

弊ブログで定期的に追いかけているのが米ビルボード、ゴスペルソングスチャート。自分が以前クワイア(ゴスペルにおけるコーラス(隊))に所属していたことが大きい故、今後もチェックしていきます。

 

最新1月26日付ゴスペルソングスチャートではトリー・ケリー feat. カーク・フランクリン「Never Alone」が3週連続でトップに。

これまではコリン・ホーソーン「Won't He Do It」がとりわけ強かった…ということは幾度となく弊ブログで書いてきました。下記は2週前のチャート紹介。

ただ、最新チャートでは「Never Alone」に赤丸が付く一方で「Won't He Do It」が赤丸なし(最新チャート2位)の状況からその差は開く一方ではないかと推測され、「Won't He Do It」の首位は41週で止まるものとみられます。マーヴィン・サップ「Never Would Have Made It」の持つ最長首位記録まであと5週だったゆえ、残念ではあるのですが。

 

そのコリン・ホーソーン、昨夏リリースした初のオリジナルフルアルバムから、タイトルトラック「Unstoppable」が最新ゴスペルソングスチャートで23位に登場しています。

「Won't He Do It」に通じるバウンシーなトラックで、彼女の溌剌さが映える曲。この曲は最新のゴスペルラジオエアプレイソングスチャートでも30位に登場しており、コリン側が次のシングルとして据えているだろうことが伺えます。もしかしたらこの曲のリミックスを出してくるのかもしれません。

 

ちなみにコリン・ホーソーンTwitterを使って発信しているのですが、現段階での最新のつぶやきが…。

このハッシュタグは今年はじめの告発ドキュメンタリー番組に端を発したもの。

その番組の影響でしょうか、実はR.ケリーによる「I Believe I Can Fly」が、番組が放送されて以降2週連続でゴスペルデジタルダウンロードチャートを制しているのです(最新1月26日付はこちら)。今になって曲の良さを知ったか、曲がダウンロード出来なくなる可能性を見越した購入か(実際このような事態となっています)…その購入動機は分かりかねますが、ゴスペル界からしてもこの動きに心中複雑な方は多いのではないかと考えます。