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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

NakamuraEmi「雨のように泣いてやれ」がビルボードジャパンソングスチャートに登場、その原動力は

今週水曜に発表された、最新3月4日付ビルボードジャパンソングスチャートで個人的にも嬉しい動きが。NakamuraEmi「雨のように泣いてやれ」が前週の100位未満から79位に上昇しました。

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ミュージックビデオはかつてアメリカで放送された人気番組『ソウル・トレイン』を彷彿。そういえば米でトップ10ヒットとなったミーゴス feat. ドレイク「Walk It Talk It」(2018)もまた、同番組をモチーフにしていましたね。

「雨のように泣いてやれ」の総合ポイントのうち、95%以上を占めるのがラジオエアプレイ指標。ビルボードジャパンソングスチャートでは今週同指標が4位となり、ラジオ制作陣に愛されていることが解ります。このラジオエアプレイの多さについてはこのような分析が。

なかでも5位のNakamuraEmiに注目したい。同曲収録のアルバム「NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6」の20日リリースに合わせ、今週もFM・AM問わず多数番組にゲスト出演。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」やJ-WAVESONAR MUSIC」ではライブ演奏も披露し、リスナーにアピールした。2016年のメジャーデビュー以降、地道に続けてきたラジオプロモーションを今作でもしっかり行った結果が、セールス数にもしっかり表れているようだ。今後の動向に注目したい。

大阪で強しウルフルズ新曲1位、ワンオク快調、Eveへのリクエスト漸増、NakamuraEmiに注目【エアモニ】 | Musicman-net(2月27日付)より

(※上記記事におけるチャートでの「雨のように泣いてやれ」の順位はビルボードジャパンのラジオエアプレイ指標におけるそれとは異なります。ビルボードジャパンのラジオエアプレイ指標は『プランテックの提供する全国主要エリアAM/FM32局のラジオ放送回数』(About Charts│Billboard JAPANより)と記載され、データ提供元は両方共プランテックですが、ビルボードジャパン側はオンエア回数にエリア毎の人口と平均聴取率を加味して算出しています。)

 

NakamuraEmiさんの所属事務所はオフィスオーガスタ。先輩である秦基博さんがメジャーデビューシングル「シンクロ」においてラジオ局のパワープレイ(ヘビーローテション)獲得数の新記録を打ち立てるなど(FM局パワープレイ獲得数、前代未聞の42局!新記録樹立!音楽業界騒然!!!声で打ち立てた金字塔!!! | ORICON NEWS(2006年11月4日付)参照)、ラジオとのつながりが深い事務所所属ゆえラジオエアプレイが上昇したと言う方もいるかもしれませんが、先の記事にあるようにラジオ局やその出演者に愛され(それこそ『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)ではメインパーソナリティの宇多丸さんが所属するRHYMESTERのラッパー、Mummy-Dさんが絶賛し昨年のRHYMESTER主催フェス【人間交差点】に招聘したという経緯が。この日は夜に高知でもライブがあったのですが、見事なライブを披露していました)、その結果パワープレイにつながったはず。今週彼女はメディアプロモーション実施中ですが、東海地方のプロモーションで局の垣根を超えた大集結会が開かれたというのですから、彼女の音楽の素晴らしさ、そして愛されていることの何よりの証拠ではないでしょうか。

 

「雨のように泣いてやれ」が収録されたアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』(2019)が最新3月4日付アルバムチャートで26位に初登場を果たしました。CDセールスは2877枚で同指標23位。昨年3月にリリースされた前作、『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』(2018)は昨年4月2日付アルバムチャートで19位に登場しており順位的には前作からダウンしていますが、発売初週のCDセールスは2804枚であり、わずかながらも今作は前作より伸びています。NakamuraEmiさんはラジオを中心に少しずつその認知度を高めている、その証拠が今回のアルバムの動向に表れているように思います。

 

聴けば間違いなくNakamuraEmiさんの魅力、唯一無二の音楽性が解るはず。是非とも彼女の音楽に触れて欲しいと思います。

自分は昨年の人間交差点で初めて観て魅了され、気付くと大阪のチケットを手に入れていました。

是非青森に来て欲しい…そう願うばかりです。