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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

米ラジオに異変? ビルボードソングスチャートにおけるラジオエアプレイの影響力の低下を憂う

現地時間で3月4日に発表された、最新3月9日付米ビルボードソングスチャートについては、その速報版を今週火曜の弊ブログに掲載。その際、『前週までラジオエアプレイを14週もの間制していたパニック・アット・ザ・ディスコ「High Hopes」は総合チャートでも9→11位とトップ10落ちしてしまいました』と書きました。

が、この「High Hopes」についてはショッキングな数字が明らかに。

10週以上ラジオ1位になった曲の中で“High Hopes”のピーク4位は最低位です。(ほとんどがHot 100首位に立っている。ただし”Donna Lewisの”I Love You Always Forever"のみは2位止まり)

ラジオヒットが必ずしもHot 100での高順位に繋がらない昨今の状況を表している印象です。

Hot 100 3/9 見どころ 【Lady Gaga、オスカー効果で8年ぶりのHot 100首位!】 - チャート・マニア・ラボ(3月7日付)より

ラジオエアプレイを10週以上制した曲で総合チャート最高位は過去最低…国は違えどラジオに携わる者としては辛いですね。総合チャートではアリアナ・グランデ等が強かったこと、ラジオエアプレイ指標はストリーミング指標ほどヒップホップが強くないこともありますが、ラジオで好まれる曲とチャートとの乖離が生まれてきている印象があります。

同時に、最新3月9日付で新たにラジオエアプレイ指標を制したホールジー「Without Me」の、その数字の高くなさも気掛かりです。

最新週で「Without Me」が獲得した1億770万という数値は、昨年度のラジオエアプレイソングスチャートを制したエド・シーラン「Perfect」が昨年2月3日付で記録した1億5200万(同曲のピークとなる数値)のおよそ7割しかありません。「Perfect」が強すぎたとか、「Perfect」にはビヨンセとのデュエット版等バージョン違いが複数あり合算されるゆえ単純比較は難しいとの意見もあるかもしれませんが、もしかしたら米ではラジオエアプレイの重要度が下がっているのではということを痛感させられます。

 

もしかしたら近い将来、ラジオエアプレイソングスチャートを制しながらもその数値が1億を切る曲が出てくるかもしれません。そうなれば、総合チャートにおいてラジオエアプレイ指標のウェイトはさらに下がる可能性は否めません。米のラジオ業界が今回のチャート異変をどう捉えているか、非常に気になります。