3月25~31日を集計期間とする、4月8日付チャートが昨日発表されたビルボードジャパン。総合ソングスチャートは日向坂46のデビューシングル「キュン」が制しました。
【ビルボード】日向坂46「キュン」が474,893枚を売り上げ総合首位獲得 https://t.co/1QBUQAqROJ pic.twitter.com/4FcS5GRoAi
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) April 3, 2019
#ビルボードジャパン最新チャート速報
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) April 3, 2019
CHART insightが更新 https://t.co/7SJdXgZrdT #日向坂46「#キュン」はシングルCDセールスおよびルックアップ指標を制覇。デジタルダウンロードおよびラジオエアプレイ指標が3位、Twitter指標が2位と8指標中5つでトップ3入を果たしています
「キュン」は各指標バランスよく獲得している一方、前週シングルCDセールス指標を大きく獲得し総合首位に立った祭nine.「有頂天シューター」は今週100位にすら残っていません。
#ビルボードジャパン最新チャート速報
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) April 3, 2019
前週首位だった #祭nine「#有頂天シューター」は今週100位未満300位以内。シングルCDセールス指標16位でしたが、それだけでは極めて難しいというのが複合指標に基づくチャートの特徴といえます https://t.co/ANGSBuCFZh
さて今週は、ビルボードジャパンが日本の音楽業界の鑑と捉え信頼したいがゆえ、苦言、そして提言を記載します。
今週のソングスチャートにはこのような解説が。
一方、前週に引き続き総合3位を守ったback number「HAPPY BIRTHDAY」は、シングル順位は下降気味だが、通算5回目のダウンロード1位をマーク、動画再生も31位から4位にランク・アップしていて、前週発売され170,956枚売り上げたニューALによる相乗効果が起因して各順位を高止まりさせていることは明らかだ。
・【ビルボード】日向坂46「キュン」が474,893枚を売り上げ総合首位獲得 | Daily News | Billboard JAPAN(4月3日付)より
しかしこの「HAPPY BIRTHDAY」において、マイナスに作用した指標があります。それがストリーミングです。
青い折れ線がストリーミング指標を指します。back numberに関しては、ベストアルバム『アンコール』より後にリリースされた作品はストリーミング解禁がされていません。しかしながらストリーミング指標には歌詞サービス、プチリリによる歌詞閲覧分もカウント対象ゆえ、「HAPPY BIRTHDAY」はストリーミング指標で100位未満ながら5週続けて300位以内をキープしていました。今週この曲が収録された『MAGIC』がアルバムチャートを制し、ソングスチャートでシングルCDセールス以外の指標が伸びるのは自然だと思っていたのですが、ストリーミング指標は逆行。これを疑問に思っていたのですが、チャート分析をされる方から"ストリーミング指標からプチリリの歌詞表示回数が消えている"との指摘があり、もしかしたらこれが原因かと考えた次第です。
これが今日現在、About Charts│Billboard JAPANに掲載されているビルボードジャパンソングスチャートを構成する8つの指標(キャプチャを導入したのは、今後変更される可能性があることを考慮し、現段階での内容を写真として残したかったゆえ)。プチリリは記載されていませんが、以前は確実に存在していました。下記は4年前のもの。
プチリリが今週消えていることを指摘した方は、各指標のカウント方法(ウェイトの変更)が今週から一部変わっている可能性も示唆しています。
この、リニューアルした旨がアナウンスされない例は以前から見られています。先述した各指標のウェイト変更のみならず、シングルCDセールスに"係数"の概念が用いられたこともそうです。これらがアナウンスなしに変更されているという状況では、チャートを信頼したいと思っても心にストッパーがかかるのではないでしょうか。
いやいやチャートポリシー変更を示さないのは一部チャートマニアが満足しないだけじゃないのと言われるかもしれませんが、そうではありません。たとえば係数の表示は、その歌手の作品のユニークユーザー数(実際の売上枚数に対し、どれだけのファンが購入しているかの人数)をビルボードジャパンがどのくらいと捉えているかが見えてきますし、プチリリの除去や指標毎のウェイトの変更からは、今の日本の音楽業界においてどの指標がより重要視されてきているかが解ります。これら変更をいつの間にか手を付けましたで終わらせるのは、そういうのを知ることが出来ないという意味でも損失だと思うのです。いや、これら数字等が企業秘密だとするならばそれでも構わないかもしれませんが、ならば前もっていつから実施する、変更や企業秘密にはこれだけの理由があると提示しないといけません。
さらに、ビルボードジャパンにおいてはここ数週不備が目立ちます。たとえば4月1日付および4月8日付ソングスチャートは共に、当初の発表段階で総合ポイントが未掲載となっていました。
ビルボードジャパン @Billboard_JAPAN より回答がありました。
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) March 27, 2019
総合ポイント等掲載、日付の訂正等実施済とのことです。
ページ更新後も修正が反映されない場合はブラウザのキャッシュを削除の上、再度ページを表示してくださいとのことでしたのでお知らせします#ビルボードジャパン最新チャート速報 pic.twitter.com/6mvpiEclJ3
今 @Billboard_JAPAN にポイント未掲載の旨を送ったところ、入れ違いでしょうか、ポイント掲載されておりました https://t.co/S8IL1OBnDQ ので報告します
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) April 3, 2019
誰でも間違えることはありますが、2週連続というのはどうなのかというのが率直な感想です。前週の問題発覚の段階で、自分はこのように記載しました。
・掲載内容の変更があるならば事前告知する
— Kei / BreastKonaka (@Kei_radio) March 27, 2019
・データには掲載ミスがないようにする
・アップ前に二重チェックする等対策を徹底する
・時間に余裕をもって臨み、アップ時間を決める(現状を踏まえるに13時が望ましいのでは)
今、自分が @Billboard_JAPAN について考えることを列記します
ここでの"掲載内容の変更"は総合ポイントを未記載にするという意味でしたが、これはチャートポリシー変更に置き換えても成り立ちますね。これらが直っていないことが、ビルボードジャパンソングスチャートを全面的に信用出来かねる、不信感の素となっているのではないかと考えます。
自分は以前、ブログエントリーにてビルボードジャパンの改善を求めたことがあります。
ここで書いた【係数等、集計方法の公開】【チャートの公開時間の早い時間の統一】は未だ叶っていないどころか、以前より悪くなってやいないか…というのが私見です。ゆえにあらためて。
・シングルCDセールス指標の"係数"を公開する。公開出来ないならばその理由を提示する
・どんな些細なことであれ、チャートポリシーを変更する際は前もってアナウンスし、その理由も添える
・チャート公開時間を決める
これらの徹底を、ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)には求めます。
ちなみに公開時間に関して、その時間に"速報版"として配信もしくはラジオで番組化することも大事ではないでしょうか。これはチャート認知度の上昇にもなりますし、"イベント化"することでより大きな注目を集めることになります。そして同時に、ビルボードジャパンにとってはより多くの方から注目されることで自身の責任感をより強く意識出来るのではないかと思うのです。