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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ラジオエアプレイ初週好調の「Pretender」とDa-iCEに書いた「FAKE ME FAKE ME OUT」でOfficial髭男dismはさらに化ける

水曜に発表された、最新4月22日付ビルボードジャパンソングスチャート。上位100位には入っていませんが、Official髭男dism「Pretender」が早速ラジオエアプレイ指標4位に登場しているのが興味深いので紹介。

昨年のメジャーデビューシングル「ノーダウト」がドラマ『コンフィデンスマンJP』に起用されたのに続き、同作品の映画版『コンフィデンスマンJP ロマンス編』が5月17日に公開されるタイミングで、その2日前に「Pretender」がシングルCDとしてリリース。一方で先週ラジオエアプレイが、そして今週水曜にミュージックビデオが解禁されたのみならずデジタルダウンロードおよびストリーミングもはじまっており、チャートアクションは各指標を段階的に重ねていくものになります。次週以降はデジタル指標群が加算されますが、既にラジオエアプレイが好調というのは興味深いところ。実は前2作、「ノーダウト」および「Stand By You」が同指標でとりわけ素晴らしいチャートアクションを見せていたので、今回も伸びに期待出来そうです。最新4月22日付ビルボードジャパンソングスチャートに至るまでの、シングル3曲のCHART insightを以下に。緑色がラジオエアプレイ指標となります。

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ラジオエアプレイのみならず、「ノーダウト」および「Stand By You」はストリーミングも強く、ラジオエアプレイが上位にとどまる中でストリーミングを伸ばしています。ストリーミング指標はラジオエアプレイ指標や総合チャートで100位圏外になった後も上位にとどまっており、現在に至るまで2曲共に総合300位以内に在籍しているのは素晴らしいですね。Official髭男dismが浸透してきていることの証拠と言えるでしょう。

 

この新曲とは別に、メンバーの藤原聡さんが初めて男性歌手に書き下ろしたDa-iCE「FAKE ME FAKE ME OUT」が来週リリース。こちらはダンスチューンで、80年代風ファンクっぽさの中にどことなくマイケル・ジャクソン「Black Or White」や真心ブラザーズサマーヌード」を想起させるアレンジが出てくるのも楽しいところ。Da-iCEはこれまでにも80年代風アプローチに挑戦し、(80年代後半から流行した)ニュージャックスウィングなナンバーをリリースしていますが、個人的には近年の彼らの楽曲の中でも屈指の格好良さではないかと。そして大野雄大さん、花村想太さんの声がよく映える藤原さんのメロディラインとDa-iCEとの相性もいいですね(想太さんの大サビ最後の声のしなやかさ、そして直後のサビでの二声はただただ見事でした)。

 

外仕事、そして大きなタイアップが付いた自身の楽曲…この2ヶ月でOfficial髭男dismはさらなる飛躍を遂げるものと思われますが、そのためには「Pretender」が、前シングル「Stand By You」で成し遂げたラジオエアプレイ指標4週連続首位に並び、上回る記録を樹立することが必要かもしれません。