イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2019年、アメリカのハロウィンで最も流れたのはマイケル・ジャクソンではなかった?

ハロウィンの季節に流れる曲といえば、おそらく真っ先に浮かぶのはマイケル・ジャクソン「Thriller」ではないでしょうか。コスプレの参考として、そしてなにより長編ミュージックビデオの代表作としてお馴染みであり、ストリーミング指標が採り入れられて以降の米ビルボードソングスチャートでも幾度となくリエントリーを果たしています。昨年も同チャートで31位に再登場しました。

無論今年も、ハロウィン当日の10月31日木曜を集計期間に含む11月9日付米ソングスチャート(日本時間の明後日に発表)でリエントリーすることが予想されるのですが、ストリーミングおよびダウンロードの集計期間は木曜までであることや、カニエ・ウェストの大量エントリーも予定されるため、順位は昨年に及ばないかもしれません。しかし、ハロウィンといえばマイケル・ジャクソン「Thriller」が真っ先に浮かぶのはアメリカも同様といえます。

 

それが、今年に関しては異変が。

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米ソングスチャートを構成するストリーミング指標に含まれる、Spotifyの10月31日付デイリーチャートをみると、リエントリーを表す青丸がついた曲で最上位に登場したのは「Thriller」(15位)でも、またレイ・パーカーJr.「Ghostbusters」(17位)でもありません。ボビー・”ボリス”・ピケット&ザ・クリプト・キッカーズ「Monster Mash」(13位)なのです。

この「Monster Mash」誕生の経緯、そして歌っているボビー・”ボリス”・ピケットについては非常に面白いコラムがあるので下記リンク先を是非チェックしていただきたいと思います。

(勝手ながら紹介させていただきました。問題があれば削除いたします。)

「Monster Mash」が今年人気を博した理由は、あのブーツィー・コリンズがカバーしたことも影響しているかもしれません。

ミュージックビデオから漂うB級感は、「Monster Mash」オリジナル版誕生の経緯に最大限の敬意を払っているかのようです。

 

先に紹介したアメリカにおける10月31日付Spotifyデイリーチャート(→こちら)トップ200には「Monster Mash」は13位に加えて121位にも別バージョン?が登場。一方で15位に登場したマイケル・ジャクソン「Thriller」は2003年バージョンが125位に登場していますが、仮に両曲共他のバージョンがなければSpotifyにおいては「Monster Mash」が「Thriller」に勝ることになります。明後日発表の米ビルボードソングスチャートがどうなるか、非常に楽しみです。