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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

King Gnu「白日」のストリーミングチャート連覇に待ったをかけるか? Official髭男dism、「I LOVE…」リリースを機に「Pretender」が勢いを増す

最新2月3日付ビルボードジャパンソングスチャートはSixTONESSnow Manの対決が大きく注目を集めたものと思われます。実際に弊ブログでも記載しました。

実はこの週における、King Gnu「白日」(総合4位)とOfficial髭男dism「Pretender」(同5位)の対決も興味深いものがあります。

 

前週アルバムチャートを制した『CEREMONY』の勢いはソングスチャートに波及し、前週はサブスクリプションサービスの再生回数を元にするストリーミングソングスチャートで18曲、総合ソングスチャートで13曲を送り込んだKing Gnu。今週は総合こそ3曲減りましたが、ソングスチャートの10分の1を占めるのは凄いことです。なにより、「幕間」というインタールードが総合チャートでも入っているのはサブスクリプションサービスの強さを如実に示しています。

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アルバムチャートは今週『CEREMONY』が2連覇を達成。しかしながらここに面白い現象が起きています。

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ルックアップ指標ではOfficial髭男dism『Traveler』が『CEREMONY』を追い越しました。『CEREMONY』はレンタル解禁が2月1日であり、レンタル分のルックアップ(パソコン等に取り込んだ際のインターネットデータベースへのアクセス数)が次週以降のチャートに反映されれば『CEREMONY』の再逆転もありうるでしょうが、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)効果も相俟ってOfficial髭男dismに触れるライト層が今も多いことが解ります。そしてそこには、この曲の影響も間違いなくあると考えます。

来月12日にシングルCDとしてリリースされる「I LOVE...」はドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS 火曜22時)の主題歌として、ドラマ初回放送の翌日となる1月15日にデジタル解禁(ミュージックビデオも同日)。アルバム『Traveler』のリリースからわずか3ヶ月後、コンサートツアー真っ只中の新曲配信(しかも『CEREMONY』リリースと同日)には驚かされますが、新曲の登場はストリーミング指標で旧譜の勢いをキープもしくは上昇させるというセオリーが。そこでSpotifyデイリーチャートをみると。

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『CEREMONY』が発売された1月15日以降「白日」がトップに立っていたものの、1月26日に「Pretender」が逆転、1月29日には「Pretender」が「白日」を1万回以上引き離すことに。2月3日付ビルボードジャパンストリーミングソングスチャートでは首位の「白日」が史上初となる再生回数800万を突破しましたが(【ビルボード】King Gnu「白日」が史上初の800万回再生超えでストリーミング2連覇 Official髭男dism「I LOVE...」が4位に浮上(1/30訂正) | Daily News | Billboard JAPAN(1月29日付)参照)、今週は700万台というハイレベルでこの2曲が争い、且つ「Pretender」が再逆転する予感がします。「白日」に一時逆転を許したタイミングで下降に転じなかったのは「I LOVE...」の投入も大きいでしょう。

 

このOfficial髭男dism「I LOVE...」における、"アルバムから程なくして新曲を投入"という施策、実はKing Gnuが昨年実施した、『Sympa』→「白日」→『Sympa』収録の「The hole」ミュージックビデオ公開、という流れに通じるものがあると思うのです。

Official髭男dismにおいては、「I LOVE...」のデジタルの勢いが一旦落ち着くかもしれないタイミングでシングルCDがリリースされ、昨夏の武道館ライブも映像化されて同時発売(個人的にはライブ音源のCD化が嬉しい限り)。これら畳み掛けの施策は歌手への興味や熱の持続に繋がります。さらにドラマの視聴率が比較的好調に推移していることも「I LOVE...」の勢いに寄与し、その勢いが「Pretender」をはじめとするOfficial髭男dismの他の曲へも波及することは、King Gnuの例からも間違いありません。

 

King Gnuのアルバムリリースの勢いに負けじと結果を残すOfficial髭男dism…今年もこの2組の勢いは間違いなく続き、音楽性は異なれど良いライバル関係となっていくでしょう。