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チャート愛好家。ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

3月23日付ビルボードジャパンソングスチャートは「I LOVE...」の首位返り咲きを筆頭にOfficial髭男dismが寡占、その内容をどう読むか

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点をソングスチャート中心に紹介します。

 

3月9~3月15日を集計期間とする3月23日付ビルボードジャパンソングスチャート。前週首位のJO1「無限大」は6位へ後退。Official髭男dism「I LOVE...」が4週ぶり、通算3週目の首位を獲得しました。

主題歌に起用されたドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS)が好調に推移し、ドラマとリンクして勢いづく「I LOVE...」。前週にはシングルCDセールス加算初週のポイントを超えたことから、そのタイミングで曲とドラマの勢いについて取り上げました。

そして今週、さらにポイントを積み重ねています。

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「I LOVE...」は、サブスク再生回数を基とするストリーミングや動画再生といった接触指標群が伸びたのは勿論のこと、シングルCDセールスやダウンロードという所有指標群も上昇。数は多くないものの、シングルCDセールスの伸びからはドラマを機に手に取る人が少なくないことが見て取れます。さらにはCDをパソコン等に取り込んだ際のインターネットデータベースへのアクセス数を示すルックアップも首位を獲得し、レンタルする方も多いことが伺えます。

 

最新チャートの集計期間中に放送された『恋はつづくよどこまでも』第9話のリアルタイム視聴率は14.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区の結果。以下同じ)を獲得。また前回の総合視聴率(リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率(1週間以内の視聴)を足し、重複分を差し引いたもの)は21.5%と過去最高を記録しています。そして一昨日放送の最終回は、リアルタイム視聴率がわずかながら伸びて過去最高を記録し、総合視聴率も右肩上がりとなることが予想されます。 

となると次週発表の3月30日付ビルボードジャパンソングスチャートにおいて、「I LOVE...」がさらに伸びるのは確実。最終回のサブタイトルには「I LOVE...」の歌詞が充てられており視聴者を曲に誘導する効果が生まれているのみならず、ドラマの余韻を持続させる新たな動きも登場します。

ドラマのコアなファンをさらに掴んで離さない施策がOfficial髭男dism人気に波及するだろうことは、トップ20入りしたすべての曲が前週に続き今週もポイント前週比100%超えを達成していることから確実(「Pretender」(2位 前週比105.4%)、「宿命」(7位 同105.5%)、「イエスタデイ」(8位 同102.0%)、「115万キロのフィルム」(11位 同100.1%)、「ノーダウト」(17位 同102.1%))。接触指標群の上昇によるライト層の拡充のみならず、所有指標群も伸びていることから【ライト層からコアなファンへ昇華】する動きも登場しているように思われます。今年、Official髭男dismの人気がさらに高まるのは間違いないでしょう。

 

最後に、このOfficial髭男dism人気に際し、ビルボードジャパンソングスチャートのチャートポリシー変更を願う一部の声が見られたことに対する私見を転載します。

最初のツイートは後に訂正しています。

チャートポリシー変更について、8指標の見直しを希望する旨は以前記載しています。

後にストリーミングについてはSpotify導入、有償サービスと無償とで1再生あたりのウェイトを変えるという措置が採られることになりました。

また、米ビルボードソングスチャートにおけるリカレントルールについては下記をご参照ください。

そして、ロングヒットは接触指標群の充実にあると以前示しています。

これらを踏まえた上で、昨夜のツイートとなりました。元々自分がつぶやくきっかけとなった声に、一部歌手の寡占に”飽きた”という表現があり、その極めて私的な、且つネガティブな感情を隠さず発信することに強い違和感等を抱いた次第です。ただ、その疑念が多くの方で共有されるとチャートへの不信につながりかねない可能性もあることから、ビルボードジャパンは定期的に見直しを議論してほしいと思います。